FCAとPSAの対等合併が株主総会で承認、新会社ステランティスが1月16日に発足へ:製造マネジメントニュース
Fiat Chrysler Automobiles(FCA)とGroupe PSA(グループPSA)は、2021年1月4日に開催された両社の株主総会において、FCAとグループPSAの合併と、合併後の新会社となる「Stellantis N.V.(ステランティス)」の設立について、両社の株主がほぼ満場一致で承認したと発表した。
Fiat Chrysler Automobiles(フィアット・クライスラー・オートモビルズ、FCA)とGroupe PSA(グループPSA)は、2021年1月4日に開催された両社の株主総会において、FCAとグループPSAの合併と、合併後の新会社となる「Stellantis N.V.(ステランティス)」の設立について、両社の株主がほぼ満場一致(99%以上の株主が賛成票を投じた)で承認したと発表した。
今回の株主総会における承認と、欧州委員会および欧州中央銀行を含む規制当局から受領した合併に対する許可を受けて、FCAとグループPSAは2021年1月16日にも合併を完了する見込み。
FCAとグループPSAは2019年12月に対等合併契約の締結を発表。2020年7月には合併後の社名をステランティスに変更することを表明していた。なおステランティスは、「星たちとともに輝く」という意味のラテン語の動詞「stello(ステロ)」に由来している。
ステランティスの取締役会は、FCAから5人、グループPSAとその出資企業から5人と、ステランティスのCEOを務めるカルロス・タバレス(Calro Tavares)氏の11人で構成される。タバレス氏は日産自動車の副社長やRenalut(ルノー)のCOOなどを務めてきた。
新会社となるステランティスの普通株式は、イタリア・ミラノの電子株式市場(MTA)とフランス・パリのユーロネクスト(Euronext)において2021年1月18日から、ニューヨーク証券取引所において同年1月19日から取引が開始される予定である。
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