検索
特集

村田製作所がみなとみらいの研究開発拠点を公開「事業を広げる大きなチャンス」研究開発の最前線(4/4 ページ)

村田製作所が神奈川県横浜市みなとみらい21地区に開業した研究開発拠点「みなとみらいイノベーションセンター」を報道陣に公開。電池事業を中心としたエネルギー市場やヘルスケア市場において顧客や業界との接点強化を図るとともに、自動車市場でも新規分野での採用拡大に向けた活動を推進する拠点としての活用を見込む。

Share
Tweet
LINE
Hatena
前のページへ |       

科学体験施設の「Mulabo!」で次世代を担う子供のSTEM教育に貢献

 みなとみらいイノベーションセンターは、村田製作所として初の一般向け施設である科学体験施設のMulabo!を開設したことも大きな特徴になる。

 Mulabo!は「エンジニアの卵が生まれるきっかけの場」をコンセプトとして、「次世代を担う子供のSTEM教育に貢献する」(中島氏)ことを目的としている。主な対象は小学校5〜6年生だが、同伴で訪れる親や兄弟姉妹などの家族も楽しめるような施設だ。

 ビル入り口となる1階から2階へ向かう階段を含めた「HISTORY」、受付カウンターなどがある「SYMBOL」、約200冊のSTEM教育向け書籍を蔵書するとともにカフェやキッズゾーンなどがある「THINK」、そしてサイエンス体験展示で科学の面白さに接することができる「DISCOVER」の4ゾーンで構成されている。

「Mulabo!」の構成
「Mulabo!」の構成。4つのゾーンがある(クリックで拡大) 出典:村田製作所
SYMBOLゾーンTHINKゾーン SYMBOLゾーンの中央にあるアナトミーテーブルでは、タッチパネルを使って電気の基本を学ぶことができる(左)。THINKゾーンは約200冊のSTEM教育向け書籍を蔵書しており、会見スペースにもなった(クリックで拡大) 出典:村田製作所

 メインコンテンツとなるDISCOVERでは、ゲーム感覚で電子回路のサーキットを走行できる「エレクトロニクスサーキット」、センサーの前で声やポーズを合わせる「シンクロセンシング」、AR(拡張現実)を使って空中に飛び交う電磁波ボールを捕まえる「シグナルキャッチャー」という3つの体験展示を中核に、村田製作所の最新技術を体験できる「M'sマジックサーカス」や7つのコーナーで、エレクトロニクスを楽しく学ぶことができる。

エレクトロニクスサーキットシンクロセンシング DISCOVERゾーン内にある体験展示「エレクトロニクスサーキット」(左)と「シンクロセンシング」(右)。入場時に渡されるモバイル端末を使って各所にあるQRコードを読み取るとクイズが出題される。クイズの正解数が3つになれば体験展示を楽しめるようになっている(右)(クリックで拡大)
シグナルキャッチャーM'sマジックサーカス DISCOVERゾーン内にある体験展示「シグナルキャッチャー」(左)と最新技術を体験できる「M'sマジックサーカス」(右)。M'sマジックサーカスは2種類あり、透明圧電フィルム「Picoleaf」とミライセンスの触力覚フィードバック技術を組み合わせた「魔法のねじり棒」と、超音波センサーに手をかざすことで音を鳴らせる「かざしてメロディ」がある(クリックで拡大)

 Mulabo!は2020年12月16日から一般公開されている。ただし、DISCOVERゾーンへの入場についてはCOVID-19対応のためWebサイトでの事前予約が必要になっている。

⇒その他の「研究開発の最前線」の記事はこちら

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

前のページへ |       
ページトップに戻る