デンソーがアラスのPLMプラットフォームを採用、業務への柔軟な適応性など評価:製造IT導入事例
アラスは2020年12月9日、自動車部品メーカーのデンソーがPLMプラットフォーム「Aras Innovator」を採用したと発表した。自動車部品の設計開発データを適切に管理するための、技術部品表プラットフォームとして運用する。
アラスは2020年12月9日、同社の展開するPLM(プロダクトライフサイクルマネジメント)プラットフォーム「Aras Innovator」をデンソーが採用したと発表した。自動車部品の設計開発データを適切に管理するための技術部品表プラットフォームとして運用する。
業務プロセスに合わせてカスタマイズ可能な点を評価
デンソーがAras Innovatorを採用した理由について、アラスは「豊富な標準アプリケーションによって開発期間の短縮化が図れること」「自社の業務プロセスに合わせてカスタマイズ可能なアーキテクチャであること」「アップグレードが容易で、長期にわたって製品データを管理し続けられること」(いずれもプレスリリースより抜粋)の3点が高く評価されたことが主な理由だと説明する。
従来、デンソーはホストシステムやWebクライアントなどのオープン系システムを組み合わせて、自社の業務プロセスに最適化した技術部品表システムを構築、運用してきた。しかし、同システムの老朽化に伴い、パッケージ製品でありながら独自の業務プロセスに柔軟に対応可能なAras Innovator上でシステム全体を新たに刷新、統合することを決めた。Aras Innovatorの採用により、デジタル製品情報の統合的な管理とともに、設計部品表など設計情報のトレーサビリティー確保や、CADデータの設計情報活用による業務効率化などに期待を寄せる。
アラスの日本拠点であるアラスジャパン 社長の久次昌彦氏は、プレスリリースの中で「競争力を維持するには、現在だけでなく、将来のニーズまでも満たし、顧客に満足してもらえるようなテクノロジーが必要だ。デンソーは、アラスの柔軟でレジリエントなプラットフォームを活用することで、現在顧客が導入しているシステムはそのままに、組織全体が信頼できるデータに基づいて意思決定が行えるようになる」とコメントしている。
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