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リコールじゃない、性能アップのためのソフトウェアアップデートが始まる自動車業界の1週間を振り返る(1/2 ページ)

みなさんおはようございます、土曜日です。1週間、お疲れさまでした。今週は新型車が相次いで発表されましたね。

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 みなさんおはようございます、土曜日です。1週間、お疲れさまでした。今週は新型車が相次いで発表されましたね。取材する立場からすると、新型車の情報はやっぱり盛り上がります。ただ、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染者数増加、ダイハツ工業の取引先のサプライヤーでの火災(※)、スズキが燃料タンクやヘッドランプで大規模なリコール、といったニュースもありました。今週もゆるゆると振り返ってみたいと思います。

(※)関連記事: ダイハツ国内2工場で稼働休止、火災で仕入れ先の塗装ライン1400平方メートルが焼失


ホンダが発表した新型N-ONE(クリックして拡大) 出典:ホンダ

 今週は5つの新型車が発表されました。ホンダの軽自動車「N-ONE」、日産自動車インフィニティブランドのSUV「QX55」、SUBARU(スバル)のスポーツカー「BRZ」、マツダの「マツダ3」(こう書く度にいつもスッキリしない気持ちになります)、そしてトヨタ自動車レクサスブランドのフラグシップセダン「LS」です。

 先週、ホンダが「レジェンド」の新モデルでレベル3の自動運転に対応すると発表したところだったので、新型LSも負けじと出して来たかのようなタイミングに感じました。

 新型LSについては2020年7月の時点でも概要が発表されており、その時点で4つのLiDAR(ライダー、Light Detection and Ranging)を使った最新のADAS(先進運転支援システム)を搭載することが明らかになっていました。ただ、今週の発表を見てみると、LiDARを使うADASを搭載するモデルは2021年に発売となるようです。詳しい情報が分かることを期待していたので、少し残念でした。

 ただ、現時点で発売された新型LSにもレクサスブランド初となる自動駐車機能や、交差点での右左折時に対応した自動ブレーキが搭載されています。これらの機能は「ヤリス」でトヨタ初採用だったので、そこからレクサスに、という順番も興味深いです。

 新型LSはソフトウェアアップデートで購入後も機能の追加や性能向上を続けることをうたっています。偶然にも、新型マツダ3もソフトウェア更新によってガソリンエンジン「SKYACTIV X」の性能をアップさせると発表しました。ソフトウェアの変更で性能アップした車両を発売するだけでなく、既にSKYACTIV Xを搭載したマツダ3に乗っているユーザーも対象にソフトウェア更新を実施します。

 リコールなど修理としてソフトウェアを変更するだけでなく、こうした積極的なソフトウェア更新で商品改良の恩恵を受けられるようになっていくと、うれしいですね。ただ、「自宅の駐車場でぽちぽちっと操作してアップデート完了」というほど手軽に全ての機能をアップデートできるかというと、そうなるには少し時間がかかりそうです。サイバーセキュリティ対策も問われますね。

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