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NTTが光電融合技術の開発を加速、1Tbpsでチップ間光伝送が可能な光電変換素子も組み込み開発ニュース(2/2 ページ)

日本電信電話(NTT)は、「NTT R&Dフォーラム2020 Connect」において、同社が推進する光ベースの革新的ネットワーク構想「IOWN(アイオン)」を構成する先端デバイス技術を披露した。

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マルチコアファイバーやPPLN素子、テラビット級の光/電子デバイス

 IOWNでは光電融合技術などに代表される光ベースの技術で革新的な飛躍を目指すとしており、そのネットワーク技術全体を「オールフォトニクスネットワーク」と呼んでいる。

 超大容量システムとなるオールフォトニクスネットワークでは、光電融合技術以外にもさまざまなデバイス技術が必要になる。今回の展示では、マルチコアファイバー、PPLN素子、テラビット(Tbps)級の処理速度を実現する光/電子デバイスも披露した。

「オールフォトニクスネットワーク」に求められるデバイス技術の数々
「オールフォトニクスネットワーク」に求められるデバイス技術の数々(クリックで拡大) 出典:NTT

 マルチコアファイバーは、これまで1本の光ファイバーにつき1本の伝送路(コア)だったところを、1本の光ファイバー内に複数の伝送路を組み込んだものだ。従来の光ファイバーでは時分割多重や波長分割多重などの大容量化技術などを使っても伝送速度に限界があるが、マルチコアファイバーであれば、IOWNが目指すペタバイト(Pbps)級の伝送速度が視野に入ってくる。

 PPLN素子は、レーザーの波長変換を行うための非線形光学結晶素子のことで、高効率の波長変換や光増幅を可能にするデバイスだ。

マルチコアファイバー(左)とPPLN素子(右)
マルチコアファイバー(左)とPPLN素子(右)(クリックで拡大)

 マルチコアファイバーとPPLN素子については、現時点では研究開発の段階だが、テラビット級の処理速度を実現する光/電子デバイスのうちDSPなどについては、段階的に性能向上して製品に組み込んでいき、最終的なペタバイト級という目標実現に近づけていくとしている。

テラビット級の処理速度を実現する光/電子デバイス
テラビット級の処理速度を実現する光/電子デバイス(クリックで拡大)

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