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NECネッツエスアイがローカル5Gラボを公開「SIerならではの強み生かす」:製造業IoT(3/3 ページ)
NECネッツエスアイは2020年11月6日に開所した技術拠点「基盤技術センター」を報道陣に公開するとともに、同センター内に新設した「5Gラボ」を中核とするローカル5G戦略について説明した。今後3年間で100億円の売上高を目指す。
5Gラボのシールドルームは700MHz帯も意識した仕様に
4階の5Gラボは、無線電波を遮蔽(しゃへい)するシールドルームがメイン設備になる。広さは幅14×奥行6×高さ3mで、幅10mと4mの2部屋で構成されている。シールド性能は400M〜6GHzが90dB以上、6G〜28GHzが80dB以上。「プラチナバンドといわれる700MHz帯も5G向けに検討されていることもあり、これに対応できる仕様にした」(NECネッツエスアイの説明員)という。
幅10m側の部屋は、NECネッツエスアイと共創を行う企業が作業を行うスペースが用意されており、中央に配置した19インチのサーバラック4基のうち1基については、扉が共創企業側に向かって開くようになっている。基地局のRU(Radio Unit)としては、現在はNEC製のものを用意しているが、2020年11月末までに海外メーカーの製品を導入する計画で、マルチベンダー対応を充実させていく。また、幅4mの部屋は2021年度をめどに電波暗室にする予定であり、これによりアンテナのテストや端末の技適取得などにも対応する体制を整えていく方針だ。
幅10m側の部屋の中央には19インチのサーバラック4基があり、1基は共創企業側からアクセスできるようになっている(左)。残りの3基はNECネッツエスアイで用意する5Gシステムなどが組み込まれている(クリックで拡大)
基地局のRUはNEC製だったが(左)、海外メーカーの製品も間もなく導入する予定。地域BWA用のRUもあり、これは地域BWAからローカル5Gへの置き換えなどを想定したものだという(右)(クリックで拡大)
基盤技術センターは、5Gラボ以外にも技術者教育のためのさまざまな実機をそろえている。防災・無線システム、消防・指令システム、電源システムなどで、これによって現場の施工技術力や保守スキルの向上を目指すとしている。
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