NECネッツエスアイがローカル5Gラボを公開「SIerならではの強み生かす」:製造業IoT(2/3 ページ)
NECネッツエスアイは2020年11月6日に開所した技術拠点「基盤技術センター」を報道陣に公開するとともに、同センター内に新設した「5Gラボ」を中核とするローカル5G戦略について説明した。今後3年間で100億円の売上高を目指す。
さまざまな実機を人材育成と新規事業創出の双方に生かす
今回報道陣に公開した基盤技術センターは、NECネッツエスアイ全社における技術教育を統括し、人材育成の推進を図る施設として、2020年4月1日から改修が進められてきた技術拠点だ。同社の人材育成の拠点は神奈川県伊勢原市にあったが、座学を中心としていた。新設の基盤技術センターは、実機を多数導入することで、より実践的な人材育成が可能になるだけでなく、それらの実機を先端技術や新規事業の創出にも生かす狙いがある。5Gラボは、そういった狙いを代表するものといえるだろう。
基盤技術センターのローカル5G関連の設備は、1階の「5Gショーケース」と4階の「5Gラボ」から成る。また、2020年度内を予定する免許取得後は、1階と2階、そして屋外でローカル5Gのデモを実施できるようになる計画だ。例えば、1階に設置している巡回ロボットや監視カメラなどの制御にローカル5Gを活用することを想定している。また、屋外に設置してある、技術研修用の15m鉄塔や通信基地局、新事業として提案を強化する予定のエネルギーマネジメントシステムの実証用に設置した太陽光発電システムなどを使って、ローカル5Gを用いたソリューションの共同実験を行えるという。
1階の5Gショーケースには、地方都市を模したジオラマとプロジェクションマッピング、VR(仮想現実)システムを同期させた、ローカル5Gによる災害対策を体感できるデモンストレーションを用意している。
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