物流ロボットをサブスクリプションで、RaaSモデルを訴えるプラスオートメーション:製造マネジメントニュース
物流ロボティクスサービスを提供するプラスオートメーションは2020年10月30日、事業説明会を開催し、物流ロボットをサブスクリプション型で提供する同社のビジネスモデルなどについて紹介した。
物流ロボティクスサービスを提供するプラスオートメーションは2020年10月30日、事業説明会を開催し、物流ロボットをサブスクリプション型で提供する同社のビジネスモデルなどについて紹介した。
プラスオートメーションは2019年6月設立のベンチャー企業である。物流業界全体の最適化や堅牢性と柔軟性を備えた物流オペレーションの開発などを目指し、物流ロボットシステムのサブスクリプションサービスなどを展開している。
物流業界は通販ニーズ拡大により負荷が高まる一方で、人手不足が進むなど厳しい状況が生まれている。一方で自動化を進めるために固定設備を導入するとレイアウト変更などの柔軟性が失われ、トラブル時の対応に苦慮するなど、難しい状況が生まれている。そこでAGV(無人搬送車)などロボット活用に期待が集まっている。
しかし、物流業界では繁忙期と閑散期の差が激しく、中小物流企業などでは、ロボットを購入して活用することが難しい状況も生まれている。そこで、プラスオートメーションでは、初期投資ゼロ円で月額定額制のロボット活用サービスを「RaaS(Robotics as a Service)」として展開する。具体的には導入サポート、効果検証、導入、運用・保守までを一貫して請け負う。プラスオートメーションそのものは自社でロボットを開発するわけではなく、使用するロボットそのものはさまざまなロボットメーカーの物流ロボットを使用する。
同社がこれらのサービスを実現できる強みは「物流の知見があるメンバーがそろっているという点に加えて、ITシステムのノウハウがある点だ」とプラスオートメーション COOの山田章吾氏が語る。物流現場でロボットを効率よく稼働させるには、ロボットを制御するシステムとともに、上位のWMS(倉庫管理システム)との連携するシステムなどが必要になる。これらを備えている点が強みだという。
プラスオートメーションのRaaSサービスは既に、アパレルのJUNグループや3PLの富士ロジテックグループなどに導入している。目標は「今期(2021年3月期)は20サイト以上での導入を目指す。来期には40〜50サイトでの採用を目指す」(山田氏)としている。
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