16チャンネルを搭載する高機能IO-Linkマスター、対応センサーも用意:FAニュース
オプテックス・エフエーは、CC-Link IE FieldとCC-Link IE TSNに対応した高機能IO-Linkマスター「UR-MS16DT」を2020年11月中旬に発売した。同時に、3種類のIO-Link対応センサーも発売する。
オプテックス・エフエーは2020年10月13日、CC-Link IE FieldとCC-Link IE TSNに対応した高機能IO-Linkマスター「UR-MS16DT」を同年11月中旬に発売すると発表した。価格は9万8000円(税別)で、年間2000台の販売目標を掲げる。
NPN、PNP入出力のデバイス機器の混在接続に対応。入力、出力、NPN、PNP、IO-Linkをチャンネルごとに自由に割り付けられる。さらに、FPGAによるIO-Link通信処理により16チャンネルを搭載し、コストやスペースの削減に貢献する。
IO-Link最小サイクルタイムは0.3ミリ秒で、サイズは110×31.4×63mmだ。操作面には、10言語表示に対応する有機ELディスプレイ、操作ボタン、イベント、アラーム表示灯を搭載。PCやHMIを使用せずに、デバイス機器のパラメーター、メンテナンス、エラー情報などの設定確認、変更ができる。
また、3種類のIO-Link対応センサーも同時に発売。光電センサー「Z4」シリーズ、レーザー距離センサー「TOF-DL250GC」、ファイバーセンサーや変位センサーのゲートウェイとなる「UC2-IOL」シリーズを展開する。今後、Ethernet/IP、EtherCAT、PROFINET、Ethernet/TCPの各種フィールドネットワークに対応する製品の販売も予定している。
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