DXへの取り組み「検討中」「予定なし」が77.5%、認知度は35.7%:キャリアニュース(2/2 ページ)
ネオマーケティングが、「DXの取り組み」に関するアンケート調査結果を発表した。DXの認知度は35.7%と低く、勤務先のDXへの取り組みは、「検討中」「取り組み予定なし」に該当する「DX遅れ」が77.5%を占めた。
「検討している」「取り組み予定なし」の「DX遅れ」が77.5%
続いて、勤務先のDXの取り組み状況を尋ねた。その結果、「DX先進」に該当する、「完了している」と「取り組んでいる最中」は、合わせて12.7%だった。
「取り組み始めたばかり」と「取り組みに向けて具体的に動いている」の「DX後発」は、合わせて9.8%。「検討している」と「取り組み予定なし」の「DX遅れ」は77.5%を占めた。
DXの取り組み具合を企業規模別に見ると、「〜50人未満」と他の規模には開きがあったが、「50人以上〜300人未満」と「300人以上〜1000人未満」は、「DX先進」の割合がそれぞれ9.1%、13.9%と大きな差はなかった。「1000人以上」の企業では「DX先進」が28.5%となっている。
また、勤務先で取り組んでいる、あるいは取り組みが完了しているDXについて、分かる範囲で回答してもらった。多かったのは「業務効率化、生産性向上(守りのDX)」(39.1%)や、「既存ビジネスモデル、サービスの変革(攻めのDX)」(37.8%)だった。
その他、「攻めのDX」に分類される「新規事業、サービスの開発」や、「守りのDX」と言える「業務自動化」「働き方改革」なども3割以上が取り組んでおり、攻守ともに取り組みが進んでいることがうかがえる。
勤務先のDXの取り組みに、どのような実感を持っているかについては、「実際に成果が出ている」が11.5%、「うまくいっていると感じる」が54.7%で、66.2%が「うまくいっている」と回答。企業規模を問わず、成果を感じていることが分かった。
「勤務先について、今後力を入れて取り組みたいと思う領域」は、「働き方改革」(40.7%)が最も多かった。全体を見ると、「コスト削減」(37.1%)や「業務効率化、生産性向上」(29.8%)など「守りのDX」に分類される項目が多く選ばれていた。
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