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産業用ヒートポンプの導入効果を定量評価するシミュレーターを開発:FAニュース
新エネルギー・産業技術総合開発機構らは、産業用ヒートポンプの導入効果を定量評価する「産業用ヒートポンプシミュレーター」を開発した。ヒートポンプの導入検討時間とコストを削減する。
新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)は2020年9月9日、産業用ヒートポンプの導入効果を定量評価できる「産業用ヒートポンプシミュレーター」を発表した。未利用熱エネルギー革新的活用技術研究組合(TherMAT)、早稲田大学、金属系材料研究開発センター、前川製作所と共同で開発した。
本シミュレーターは、エネルギー管理士が簡単に利用できることを目指して開発。工場に産業用ヒートポンプを導入した場合の1次エネルギー消費量とCO2排出量を簡単な入力と操作により、短時間で高精度に試算できる。これにより、ヒートポンプ導入検討のための時間とコストを削減する。
具体的には、導入予定のヒートポンプについて、タンクを介する循環加温の有無、従来機器からの置換もしくは併用を前提とした予熱かどうか、温水と冷水を同時に利用するか否かなど、想定する利用方法を選択。ヒートポンプの冷媒の種類や定格加熱能力、各時刻での給水温度や流量を入力すると、エネルギー消費効率、加熱能力、1次エネルギー消費量、CO2排出量を見える化する。
今後は、産業用ヒートポンプの導入効果を具体的な事例でシミュレーターを用いて示す。また、ポンプ、タンク、弁などの生産プロセス全体の設計やエンジニアリングができる「産業用ヒートポンプ導入支援ツール」として高度化し、一般公開と標準化を目指す。
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