ニュース
2021年開催の空飛ぶクルマレースはセキュリティ重視、アクロニスがサポート:車両デザイン
アクロニス(Acronis)は2020年9月8日、“空飛ぶクルマ”のレース「Airspeeder」と提携したと発表した。参戦車両のデータセキュリティ向けにソリューションを提供する。
アクロニス(Acronis)は2020年9月8日、“空飛ぶクルマ”のレース「Airspeeder」と提携したと発表した。参戦車両のデータセキュリティ向けにソリューションを提供する。レースではバッテリーやシステムのパフォーマンス分析で数テラバイトのデータをやりとりして戦略に活用するため、データセキュリティを重視している。
Airspeederは、空飛ぶクルマを開発するアラウダ(Alauda)が創設した。第1回のレースは2021年に開催予定だ。参戦チームはアラウダが製造するオリジナルの機体と装置を使用する必要があり、ドライバーは有名パイロット養成機関の卒業生、モータースポーツやeスポーツのプレーヤーから選ばれる。
アラウダが製造するレース用電動マルチコプターは、最高飛行速度が時速130kmとなる。画像認識技術やLiDAR(ライダー、Light Detection and Ranging)による衝突回避技術も搭載される。
レースの決め手となるのは、ドライバーの技能とチームの能力によって空飛ぶクルマのパフォーマンスを引き出すことであり、レース中のデータ収集と分析が鍵を握るという。バッテリーの性能や状態からドライバーの生体情報まで、さまざまなデータを基に戦略を立てて競う。
アラウダは、Airspeederの開催により、空飛ぶクルマの技術開発を促進することを目指す。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- 空飛ぶクルマ用シート、ミズノのシューズ技術「ウエーブプレート」で衝撃緩衝
ジョイソン・セイフティ・システムズ・ジャパン(JSSJ)とミズノ、CARTIVATOR、SkyDriveは2020年4月7日、空飛ぶクルマ(電動垂直離着陸型無操縦者航空機)向けに軽量で衝撃緩衝装置を備えた乗員用シートを開発し、性能確認試験を開始したと発表した。 - 空飛ぶクルマ、SUBARUの取り組み
半導体製造技術の展示会「SEMICON Japan(2019年12月11日〜13日、東京ビッグサイト)」で開催されたセミナー「SMART TransportationフォーラムII」にSUBARU(スバル) 航空宇宙カンパニー 技術開発センター自律システム設計部長の山根章弘氏が登壇。「空の移動革命に向けたSUBARUの安全への取り組みについて」をテーマに講演した。 - 「空飛ぶクルマ」の現在地、果たすべき役割と課題
半導体製造技術の展示会「SEMICON Japan(2019年12月11日〜13日、東京ビッグサイト)」で開催されたセミナー「SMART TransportationフォーラムII」に経済産業省 製造産業技術戦略室長の藤本武士氏が登壇。「空の移動革命に向けた政府の取り組み」をテーマに講演した。 - Uberの空飛ぶタクシーはヒュンダイがパートナーに、「自動車の信頼性が生きる」
2023年に商用サービス開始を目指す、Uberによる空の移動「Uber Elevate」。サービスで使用するエアモビリティの開発、生産のパートナーとしてHyundai Motor(現代自動車、ヒュンダイ)が名乗りを上げた。Uber Elevateの責任者であるEric Allison氏は、「エアモビリティでは最初の車体パートナーだ。自動車の大量生産の実績を持つヒュンダイの協力によって、既存の航空産業では難しいスピードでサービスを実現することができる」と語る。 - NEC自社開発の空飛ぶクルマが飛んだ、ただし「機体ビジネスには参入せず」
NECは2019年8月5日、同社 我孫子事業場(千葉県我孫子市)で記者会見を開き、“空飛ぶクルマ”の浮上実験に成功したと発表した。 - トヨタが空飛ぶタクシーに参入、UberパートナーのJoby Aviationに433億円出資
トヨタ自動車は2020年1月15日、「空飛ぶタクシー」向けに電動垂直離着陸機(eVTOL)の開発に取り組むJoby Aviationと協業することに合意したと発表した。これに合わせて3.94億ドル(約433億円)を出資し、トヨタ自動車 副社長の友山茂樹氏がJoby Aviationの取締役に就任する。トヨタの自動車の生産や技術開発の知見と、Joby AviationのeVTOL開発のノウハウを持ち寄り、未来のモビリティ社会の構築を目指す。