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国内初の自律走行バスが走る、羽田空港跡地のスマートシティーが本格稼働自動運転技術(2/2 ページ)

羽田みらい開発が手掛ける大規模複合施設「HANEDA INNOVATION CITY」が2020年9月18日、本格稼働を開始した。「先端」と「文化」の2つをコア産業に位置付けており、これらのうち「先端」を意識したスマートシティー関連の取り組みとなる、モビリティやロボティクスの実証実験を積極的に行う“場”としても期待を集めている。

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自律走行バスがイノベーションを起こす“種”に

 メディア内覧会では、自律走行バスであるNAVYA ARMAの運航開始セレモニーが行われた。羽田みらい開発 社長の山口皓章氏は「HICityで自律走行バスを運行する理由の1つとして、イノベーションを起こす種にしたいという思いがある。1年半前にBOLDLY 社長の佐治友基氏に初めて会ったとき、新しい事業を起こそうというその熱意に感銘し、自律走行バスの導入を決めた。ここで働く人々、来訪される人々に自律走行バスの存在によってイノベーティブな刺激を与えたい。そして、自律走行バスの外観に採用した、先端産業を表す青と文化産業を表す赤紫が示すように、文化創造に向けたイノベーションの発信にもつなげていきたい」と語る。

自律走行バス「NAVYA ARMA」の運航開始セレモニーの様子
自律走行バス「NAVYA ARMA」の運航開始セレモニーの様子。登壇者は、左から、日本交通 常務執行役員 ハイヤー部 統括部長の佐藤真吾氏、鹿島 執行役員 開発事業本部長の塚口孝彦氏、羽田みらい開発 社長の山口皓章氏、BOLDLY 社長の佐治友基氏、マクニカ 社長の原一将氏(クリックで拡大)

 BOLDLYの佐治氏も「建屋の建設前から自律走行バスの運行を検討していただけたことはとてもうれしい。マクニカ、日本交通とともに運行するHICityの自律走行バスは、われわれの技術を詰め込んだ最も安定した現場といえる。そして、イノベーションの種と言う通り、同じ技術を採用する自律走行バス3台が茨城県栄町で定常運行を開始する」と強調する。

「NAVYA ARMA」が走行する様子「NAVYA ARMA」が走行する様子 「NAVYA ARMA」が走行する様子(クリックで拡大)
「HICity」の自律走行バス「NAVYA ARMA」が走行する様子(クリックで再生)

 なお、HICityのNAVYA ARMAは、毎日午前10時半〜午後4時半の間、定期的に巡回する予定で、HICityの来訪者であれば誰でも無料で乗車できる。今後は、HICityの敷地内での定常運行による実験を進めながら、隣接する羽田空港まで運行できるような開発も進めていく計画だ。

HICityにおける「NAVYA ARMA」と自律走行低速電動カートの運行ルート
HICityにおける「NAVYA ARMA」と自律走行低速電動カートの運行ルート(クリックで拡大) 出典:ソフトバンク

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