拡張ボードを最大11枚実装できる産業用コンピュータ、BTO方式を採用:FAニュース
コンテックは、産業用コンピュータ「Solution-ePC Q1700」シリーズ3種の受注を開始した。第6、7世代のインテルCoreプロセッサに対応し、OSをWindows10と7から選択できる。
コンテックは2020年8月4日、産業用コンピュータ「Solution-ePC Q1700」シリーズ3モデルの受注を開始した。いずれもオープン価格となっている。
Solution-ePC Q1700シリーズは、構成パーツを用途に合わせて選択できるBTO(注文後組み立て)方式を採用。筐体は2タイプを用意し、19インチラックマウントの「SPF14SQ1700」、小型ウォールマウントの「SPF6SQ1700」「SPF10SQ1700」を提供。CPUやメモリ、ストレージ、光学ドライブなどを選択できる(SPF10SQ1700は同年10月発売予定)。
省電力ながら、高い演算力、描画能力を持つ第6世代(Skylake)、第7世代(Kaby Lake)のインテルCoreプロセッサに対応する。第6世代は、OSにWindows 7を選択できるので、Windows 7専用システムのリプレースにも適している。
OSは、Windows 10 IoT、Windows 7 Pro、Windows Embedded Standard 7(WES7)、OSなしを選択できる。CPUやチップセットは組み込み機器向けタイプで、長期間、安定して供給される。
同シリーズは、同社の計測制御、通信ボードなどの各種拡張ボードを最大11枚実装できる。また、例えばSPF14SQ1700モデルは、PCI×9、PCIe(×16)×1、PCIe(×8)×1(×4シグナル)と多彩な拡張スロットを備える。
インタフェースも豊富で、DVI-I×1、1000BASE-T×2、USB3.1 Gen1(USB 3.0)×5(最大)、シリアル(RS-232C)×2(最大)、シリアル(RS-232C、RS-422A、RS-485)×2(最大)などの拡張インタフェースを搭載する。電源は、ニプロンが手掛ける信頼性の高い日本製を採用している。
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