手書きの記録作業を簡単にデジタル化するクラウドサービス正式版を販売:FAニュース
アズビルは、手書きの記録作業を簡単にデジタル化するクラウドサービス「現場でつくる作業記録サービス」正式版を発売した。PC上の画面操作のみで、スマートフォンなどの端末向け作業記録アプリケーションを容易に構築できる。
アズビルは2020年7月16日、手書きの記録作業を簡単にデジタル化するクラウドサービス「現場でつくる作業記録サービス」正式版を発表した。同年5月からプレビュー版を提供しており、同年7月1日に正式版の販売を開始している(※)。
(※)関連記事:現場の負担を軽減、容易に作業記録アプリを構築できるクラウドサービス
現場でつくる作業記録サービスは、プログラミングの知識がなくても、PCの画面操作のみで、簡単にスマートフォンやタブレット端末向けの作業記録アプリケーションを構築できる。
点検や検査の項目設定は、PC画面上のリストからドラッグアンドドロップで選ぶだけでよく、項目の並べ替えやカスタマイズも容易にできる。
アプリケーション構築後は、検査や点検の記録、日報を、スマートフォンやタブレットを用いて現場でデジタル化し、クラウドに保存できる。タップによる確認、数値の入力をはじめ、撮影した画像の保存も可能だ。
同サービスの導入により、製造工程内の検査、ラインの点検、装置の修理、日報の申し送りなど、これまで手書きだった多様な業務の記録作業がデジタル化され、業務効率が向上する。また、記録データを活用した業務改善や、報告業務のデジタル化により作業者同士が対面で接触する機会を減らすといった利点もある。
現場でつくる作業記録サービスは、月額課金のサブスクリプション形式となっているので、初期投資は不要だ。なお、同社では正式版提供開始にあたり、2カ月間の無料トライアルを提供している。
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