危険箇所での作業監督や機械故障対応に、遠隔業務支援サービスを提供:製造ITニュース
キヤノンITソリューションズは、独自の映像、通信技術を活用した遠隔業務支援サービス「VisualBrain」の提供を開始した。高画質の映像や画像を同時共有しながら、双方向でコミュニケーションが取れる。
キヤノンITソリューションズは2020年7月1日、同社独自の映像、通信技術を活用した遠隔業務支援サービス「VisualBrain(ビジュアルブレイン)」の提供を開始した。価格は初期導入費が10万円から、利用料は月額8万円から、年間96万円からとなっている(いずれも税別)。
VisualBrainは、NTTコミュニケーションズのWebRTC(Web Real-Time Communication)プラットフォーム「SkyWay」を介して、iPhoneから送られた映像と音声をPCのブラウザ上でリアルタイムに受信する。同時に、PCからも音声を送信して双方向でコミュニケーションが取れるクラウドサービスだ。
通信モードは、回線状況に合わせて使い分けが可能だ。映像の滑らかさを重視する「ビデオモード」と、低帯域でも画質の劣化を抑える「イメージモード」の2タイプを用意する。
イメージモードでは、同社独自の画像転送処理技術により、ストリーミング方式で通信品質が低下した際の画像劣化を抑制する。同モードでは帯域負荷を低減するため、複数現場で視界を同時共有しながらコミュニケーションが取れる。
また、同社独自の映像、画像処理技術で、双方向コミュニケーション中でも高精細な写真が撮影できる。キヤノン製のモバイルカメラ「MM100-WS」と連携すれば、現場作業者は手を止めることなく、ハンズフリーで会話ができる。
主な用途として、遠隔地から実行する生損保会社の査定業務、高所など危険箇所での作業監督や機器故障対応、建設現場での進捗確認などを想定している。
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