素形材産業のIoT化を支援するソリューションを提供:FAニュース
新東工業は、素形材産業向けのIoTソリューション「WIZNEX」の提供を開始した。装置のPLC情報を扱う「設備稼働モニター」と無線センサーの「遠隔モニタリング」の情報を組み合わせ、リモートで設備が健全に稼働しているかを監視する。
新東工業は2020年6月23日、素形材産業向けのIoT(モノのインターネット)ソリューション「WIZNEX(ワイズネックス)」の提供を開始した。設備の健全稼働から製品の品質強化、生産性向上までを支援する。
WIZNEXは、素形材産業向けのIoTプラットフォームおよびIoTサービスとなる。ハイブリッド型のサービスで、装置のPLC情報を扱う「設備稼働モニター」と無線センサーの「遠隔モニタリング」の情報を組み合わせ、リモートで設備が健全に稼働しているかを監視する。
稼働状態を把握するほか、保全作業の工数を削減し、計画保全や予防保全も可視化する。設備稼働モニターと遠隔モニタリングは、それぞれ単体でのサービス導入にも対応する。
IoT機器は最短5分で設置可能で、その後すぐに使用できる。生産ラインをつなぐ専用の配線工事はなく、工場全体へ容易に導入できる。設備のハードやソフトの改造も必要ないため、設備の試運転をせずに生産を再開する。
緊急事態で事務所や現場が最小限の出勤者になった際にも、クラウド型IoTサービスで製造現場をリモートオフィス化でき、平常通りに生産を継続できる。クラウドサーバにはAWSを採用。データ通信は、携帯電話通信網を利用し、高い情報セキュリティと安全性を確保する。
今後、設備の動作状況監視だけでなく、品質向上、生産性向上、安全、環境など、目的別サービスを順次拡充するとしている。
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