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設計者やエンジニアは「もっと遊ぶべきだ」という考えメカ設計メルマガ 編集後記

何事においても「余裕」や「余力」は必要ですね。

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この記事は、2020年7月14日発行の「メカ設計 メールマガジン」に掲載されたMONOistの編集担当者による編集後記の転載です。

 設計者のために“遊び場”を作ってあげてください――。

 いわてデジタルエンジニア育成センター センター長の小原照記さんの新連載「デジファブ技術を設計業務でどう生かす?」の第2回「3Dプリンタを活用した設計者の“働き方改革”」の中で、遊びの中から面白いモノを作る/アイデアを具現化するための道具として、安価なFDM(熱溶解積層)方式3Dプリンタが有用であると紹介しているのですが、その説明に添えられていたのが冒頭の「設計者のために“遊び場”を作ってあげてください」という言葉です。

 これはもちろん「仕事をしないで遊んでよい」ということではなく、本業のみではなく、他のことを考えたり、新たなことにチャレンジしたりするための「遊び=余力」を作ってあげることが重要で、そこから創造的な発想が生まれ、イノベーティブなモノづくりにつながっていく可能性があるということを意味しています。そして、筆者である小原さんは、こうした環境を整えてあげることも立派な「働き方改革」ではないかと訴え掛けています。

 もちろん、「それができれば苦労しない」「そんな余裕、うちにはない」「さすがにそれは仕事として認められない」など、さまざまな意見もあるかと思います。しかも、追い打ちを掛けるように、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染拡大の影響で経済も低迷しています……。中小製造業であれば、なおさらそんな余裕はないのかもしれません。

 しかし、実際にそうした環境を自ら作り出し、実践している中小製造業があります。従業員の中から自発的に製品企画のアイデアが生まれ、製品化を行い、製品そのものだけでなく、企業ブランドの認知向上/評価にも大きく貢献しているのです。ここでは、最近取材したある2つの中小製造業を紹介したいと思います。

設計者やエンジニアは「もっと遊ぶべきだ」という考え

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