遠隔作業支援サービスに、高耐久性の国産ARスマートグラスが対応:ウェアラブルニュース
オプティムの遠隔作業支援サービス「Optimal Second Sight」に、サン電子の国産ARスマートグラス「AceReal One」が対応した。迅速で的確な遠隔作業支援と耐久性の高いウェアラブルデバイスの連携により、屋内外のフィールド作業改善を支援する。
オプティムは2020年4月24日、同社の遠隔作業支援サービス「Optimal Second Sight」に、サン電子の国産AR(拡張現実)スマートグラス「AceReal One」が対応したと発表した。
Optimal Second Sightは、作業員がスマートグラスやスマートフォン、タブレットを通して見ている現場の映像を、離れた場所にいる指示者とリアルタイムで共有できるサービスだ。
指示者は、オプティムが開発した基本特許技術「Overlay technology」の赤ペン機能や指差し機能を用いて、画像上で作業を指示する。また、図面資料やURLを作業者に送信して、指示者と作業者間で情報を共有できる。映像や音声をMPEG-4形式で録画することも可能だ。
AceReal Oneは、産業用ヘルメットに装着する国産の両眼スマートグラス。視界を遮らない設計とクリアレンズを特徴とする。防塵(じん)防滴規格(IP54準拠)に対応し、気温40℃の環境でも動作するため、粉じんの舞う現場や工場設備内など屋内外のフィールド作業に適している。
マルチデバイスに対応するOptimal Second Sightと、屋内外の現場で利用可能なAceReal Oneが連携することで、現場や用途を限定せず、迅速で的確な遠隔作業が可能になる。
オプティムとサン電子は、両社のサービスと製品を通じて、製造、建設、土木、医療ICT、介護、福祉、教育ICT、物流、公共など、さまざまな分野で、人員の安全確保や効率的な配置を可能にし、企業のBCP(事業継続計画)対策を支援する。
関連記事
- 月額1980円でスマホがAIカメラに、オプティムがサービスを拡充
オプティムは、AI(人工知能)画像解析技術で各業界特有の課題解決を実現するパッケージサービス「OPTiM AI Camera」の適用範囲をさらに拡大する新サービスとして「OPTiM AI Camera Lite」「OPTiM AI Camera Mobile」「OPTiM AI Creator」を発表。これらの新サービスは2019年度内をめどに提供する計画だ。 - 10業種に対応する画像解析AIサービス、300種以上の学習済みモデルをプリセット
オプティムはAI(人工知能)画像解析技術で各業界特有の課題解決を実現するパッケージサービス「AI Camera」をはじめとする4つのAIサービスを発表。AI Cameraは、小売や飲食、鉄道などの10業種に対して300種以上の学習済みモデルを適用したメニューを備えており、低コストで早期に実用化できることを特徴としている。 - 川崎重工とオプティムが業務提携、精密機械におけるAI活用などが狙い
川崎重工業とオプティムは、精密機械およびロボット分野のAI、IoT活用に関して業務提携の覚書を締結した。両社それぞれの強みを生かしながら、AI、IoT関連の新たなビジネスソリューションを早期に開発し、グローバル展開を目指す。 - 枝豆の売価が3倍になるピンポイント農薬散布技術、オプティムが農家に無償提供
オプティムが東京都内で「スマート農業アライアンス」の成果発表会を開催。減農薬による付加価値で枝豆の売価が3倍になった「ピンポイント農薬散布テクノロジー」を無償提供することで、農家にとってリスクのないスマート農業の普及に乗り出すことを明らかにした。 - 病棟におけるAIを用いた手指衛生モニタリング手法の評価研究を開始
オプティムと聖路加国際大学は、同病院を研究の場として、「OPTiM AI Camera」を用いた手指衛生モニタリング手法の評価研究を開始した。 - ドローンを使用したピンポイント農薬散布実証実験に成功
オプティムは、ドローンを使用したピンポイント農薬散布による大豆栽培の実証実験に成功。通常の栽培方法と比較して農薬使用量が10分の1に削減され、同方法による生産コスト抑制が可能であることが示された。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.