2020年3月の転職求人倍率を発表、求人数は微増:キャリアニュース
転職サービス「doda」が、2020年3月の転職求人倍率を発表した。転職求人倍率は前月比0.02ポイント増の2.54倍で、求人数が前月比101.0%、前年同月比102.5%となり、微増した。
パーソルキャリアが運営する転職サービス「doda(デューダ)」は2020年4月20日、同年3月の「doda 転職求人倍率レポート」を発表した。
転職求人倍率は、dodaエージェントサービスの登録者(転職希望者)1名に対し、中途採用の求人が何件あるかを算出したもので、ホワイトカラー層を中心とした転職市場の需給バランスを表す。
2020年3月の転職求人倍率は前月比0.02ポイント増の2.54倍、求人数は前月比101.0%、前年同月比102.5%となった。転職希望者数は前月比100.4%、前年同月比106.1%となっている。
業種別の求人数を見ると、「その他」以外の8業種のうち、「IT、通信」「メディカル」「メーカー」「小売、外食」「サービス」の5業種で増加。特に求人増加率が高かった業種は、「メーカー」(前月比102.9%)、「小売、外食」(同102.5%)だった。
職種別の求人数は、11職種のうち8職種で増加した。減少した3職種は「技術系(化学、食品)」「クリエイティブ系」「事務、アシスタント系」。求人増加率が特に高かった職種は「技術系(メディカル)」(前月比103.5%)、「技術系(電気、機械)」(同102.3%)だった。
3月の求人数は微増するも今年度は減少見込み
新型肺炎の感染拡大を受けて、3月は採用活動を休止した企業もあった。一方で、Web面接などを活用して2020年度の採用を実施した企業もあり、求人数は微増した。
例年では、転職希望者が最も増えるのは1月か2月で、3月以降は減少する傾向があるが、新型肺炎の影響で、企業側が選考基準やスケジュールを変更したり、採用活動を一時停止したりしたこともあり、今年は3月まで転職活動をする人が多かったようだ。
新型肺炎は経済や雇用にも影響をおよぼしており、今後は企業が採用活動を縮小し、選考を長期化する可能性がある。今年度は求人数の減少が見込まれる。
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