感染症拡大の中、半数以上の企業が採用を継続——「技術系」を積極的に採用:キャリアニュース
「ミドルの転職」が「新型コロナウイルス感染症拡大による中途採用への影響」についての調査結果を発表した。転職コンサルタントの85%が「半数以上の企業が採用を継続」と回答。積極的に採用活動を実施している職種は「技術系」が最も多かった。
エン・ジャパンが運営するミドル世代のための転職サイト「ミドルの転職」は、2020年3月24日、「(新型コロナウイルス)感染症拡大による中途採用への影響」についてのアンケート調査結果を発表した。
同調査の対象者は、ミドルの転職を利用する転職コンサルタント。そのうち220名から有効回答を得た。
新型コロナウイルスの影響で採用を停止するなどマイナスの影響が出ている中、継続して採用活動をしている企業は全体の何割程度あると感じるかと尋ねたところ、「8割以上」(48%)が最も多かった。次が「5割〜7割」(37%)で、「8割以上」と合わせると「半数以上の企業が採用を継続している」と85%が回答したことになる。
次に、現状を好機と捉えて積極的に採用活動をする企業があるかを尋ねた。その結果、「ある」が18%、「どちらかといえばある」が19%で、37%が「ある」と回答した。
積極的に採用活動をしていると感じる職種は「技術系」
積極的に採用活動をする企業が「ある」「どちらかといえばある」と回答した人に、どのような企業タイプかを尋ねた。最も多かったのは「ベンチャー企業」(36%)で、続いて「中堅中小企業」(33%)、「外資系」(30%)となっている。
積極的に採用活動が実施されていると感じる職種は、1位が「技術系(IT、Web、通信系)」(27%)、2位が「営業系」(26%)、3位が「経営企画、事業企画」「人事、総務系」(同率16%)となった。
ポジションについても尋ねた。積極的に採用活動が実施されていると感じるポジションは、「主任、係長クラス」と「課長クラス」が同率で1位だった(51%)。3位は「部長、次長クラス」(28%)となっている。
「企業が現状を好機と捉えている理由」としては、「大企業が採用を控えると考えられ、中小でも優秀な人材を採用できるのではと期待している」「平時なら転職市場に出てこないような人材が動き始めていると感じる」などが挙げられている。また、Web面接を活用する企業の動きとして、「感染症対策をアピールできる」「今まで時間が取れなかった人や遠方の人とも面接できる」という声もあった。
1月や2月と比較して、3月の求職者の応募数に変化があったかについては、「変わらない」が56%で最も多かった。「増加した」は19%、「減少した」は25%だった。
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