ホンダの北米向け新型EV2車種、GMのプラットフォームとバッテリーを採用:電気自動車
ホンダとGM(General Motors)は2020年4月3日、電気自動車(EV)の共同開発に合意したと発表した。
ホンダとGM(General Motors)は2020年4月3日、電気自動車(EV)の共同開発に合意したと発表した。
GMが開発したグローバルEVプラットフォームと独自のバッテリー「Ultium(アルティウム)」をベースに、ホンダ向けのEV2車種を開発する。内外装はホンダがデザインする。新型EV2車種は北米のGMの工場で生産し、2024年モデルから米国とカナダで販売する。
今回共同開発に合意した2車種では、GMのコネクテッドサービス「OnStar」のセーフティ&セキュリティ機能(事故時の自動通報、盗難対応など)を「HondaLink」に統合して活用する。また、幾つかの仕様では、GMのADAS(先進運転支援システム)を選択できるようにする。GMのグローバルEVプラットフォームは、ホンダらしい運転特性を実現する設計になるとしている。
ホンダとGMはこれまで、燃料電池やバッテリーモジュール、モビリティサービス専用の自動運転車「Cruise Origin (クルーズオリジン)」の開発などで提携してきた。ホンダ向けのEVを共同開発することにより、GMは生産規模の拡大と生産設備の有効活用によって量産効果を生み出していく。GMのEVプラットフォームは、クルーズオリジンでも採用する計画だ。
他の自動車メーカーも、自社のプラットフォームを他社に供給してスケールメリットを創出しようとしている。Volkswagen(VW)はグループ傘下のAudi(アウディ)やPorsche(ポルシェ)だけでなく、協業するFord Motor(フォード)にもEV専用プラットフォーム「MEB」を提供する。フォードは2023年から欧州で、MEBを採用したEVを60万台以上投入するとしている。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- GMクルーズがライドシェア用無人運転車を披露、寿命は160万km以上
GM(General Motors)傘下の自動運転開発会社であるクルーズ(Cruise)は2020年1月21日(現地時間)、無人運転で走行するシェアリングサービス用の電気自動車(EV)「Cruise Origin」を披露した。GMやホンダとの共同開発で、量産を前提としたモデルだ。 - GMが2020年モデルからEEアーキテクチャ刷新、最大10Gbpsのイーサネットも採用
General Motors(GM)は2019年5月20日(現地時間)、新しい車載デジタルプラットフォームを2020年モデルから採用し、2023年までにラインアップの大部分に展開すると発表した。2019年4月に発表し、同年末から生産する「キャデラックCT5」向けから、この車載デジタルプラットフォームが生産される。新型キャデラックCT5の日本導入時期は未定。 - GMの自動運転は“都市”で鍛え中、工事現場や信号機故障にも対応
ソフトバンクグループは2018年7月19〜20日、都内でユーザーイベント「Softbank World」を開催し、基調講演の中でGeneral Motors社長のダニエル・アマン氏が登壇し自動運転技術について語った。 - GMの燃料電池車に米国陸軍・海軍が注目、静粛性や走行距離の長さが軍事での強みに
General Motorsは、米国の合衆国陸軍協会の年次総会において、商用車向けの燃料電池車プラットフォーム「SURUS」を披露した。 - VWとフォードの協業がEVと自動運転に拡大、フォードは欧州でEV60万台
Volkswagen(VW)とFord Motor(フォード)は2019年7月12日(現地時間)、記者会見を開き、自動運転と電気自動車に関して提携をグローバルに拡大すると発表した。 - EV増産をデジタルで支援、VWとシーメンスがEV工場のスマート化で協業
ドイツのVolkswagen(VW)とSiemens(シーメンス)は2020年3月4日(現地時間)、VWの電気自動車(EV)増産に向け、スマート工場化で協業することを発表した。