この記事は、2020年4月3日発行の「FA メールマガジン」に掲載されたMONOistの編集担当者による編集後記の転載です。
新型コロナでFA業界にできること
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響が拡大しています。国内では東京都、愛知県、大阪府、兵庫県などの都市圏で感染者の止まらない状況で、感染が抑え込めない状況が続いています。一方、海外でも中国や韓国では収束の兆しが見え始めているものの、米国やイタリア、スペインなどで感染者数が急増しており、その他の欧州の国も厳しい状況が続いています。
これらの影響はモノづくりにも大きな影響を与えています。グローバル化が進みサプライチェーンが複雑化している製造業にとって今回の新型コロナウイルス感染症は非常に相性が悪いといえるでしょう。世界各地で時系列をずらしながら同時多発的に感染が進み、それに伴う移動の制限やビジネスの制限などが加わる状況は、サプライチェーン面でも販売面でも大きな影響を受けることになります。実際に自動車メーカーを含む多くのメーカーが生産を止める時代に陥っています(※)。感染収束も地域ごとに異なることが予測され、長く影響を受け続けることが予測できます。
(※)関連記事:自動車の国内生産に新型コロナの影響広がる、スバルは17日間稼働停止
早期解決が望めない状況になる中、年単位の長期戦に対してどうしていくかという視点が求められています。それでは、工場の自動化や生産技術などを中心としたFAメルマガ読者の皆さんが「今できること」には何があるでしょうか。
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