新型コロナ対策でシャープがマスク生産開始、増産10社の合計は月4500万枚以上に:工場ニュース
シャープは2020年3月24日、三重県多気郡多気町の同社工場において不織布マスクの生産を開始したと発表した。シャープも含め、日本政府のマスク増産要請に応じた増産10社の生産増加分は月4500万枚以上になる見込みだ。
シャープは2020年3月24日、三重県多気郡多気町の三重工場において不織布マスクの生産を開始したと発表した。
シャープでは同年2月28日に日本政府の要請に応じてマスクの生産を決定し、その後約1カ月の短期間で準備を進め、生産を開始した。三重工場はもともと液晶ディスプレイを生産しており、クリーンルームなども設置していたが、その空きスペースを利用してマスク用の製造装置を導入したという。
生産するのは不織布マスクで、当初は1日15万枚を生産し、3月下旬から順次出荷を開始する。その後最大で1日50万枚まで生産量を拡大するとしている。当初の納入先としては政府向けを優先するが、その後はSHARP COCORO LIFEのECサイトでも販売を行うという。販売価格は未定。
増産10社の合計は月4500万枚以上に
シャープのこれらの取り組みは、新型コロナウイルス感染症の拡大を抑えるために、日本政府がマスクの製造を促進するために設けた「マスク生産設備導入支援事業費補助金」の公募に応じたものである。同制度ではマスクに関連する製造ラインの増設や新設に対し、中小企業で最大4分の3、中小企業者以外では最大で3分の2の補助が得られるとしている。
既に、シャープ以外にも2020年3月2週目までに増産した事業者として、興和、Xins、ハタ工業がある。またシャープと同様3月末までに増産設備の導入を行う事業者として、アレグロニット工業、白鳩、北陸ウェブ、明星産商、meteco、ロキテクノがある。シャープも含めこれらの企業の増産予定分を合計すると1カ月の生産能力は4566万7500枚増えることになる。
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