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欧州の自動車工場は新型コロナで3月末まで操業停止、需要急減と部品調達も要因に工場ニュース

欧州域内における新型コロナウイルス感染症の急拡大に対応するため、EUならびに各国政府が地域封鎖や外出制限、出入国の制限などを始めている。これらの政策に合わせて、欧州域内にある自動車メーカーの工場も操業を停止している。

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 2020年3月16日以降、欧州域内における新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の急拡大に対応するため、EU(欧州連合)ならびに各国政府が地域封鎖や外出制限、出入国の制限などを始めている。これらの政策に合わせて、欧州域内にある自動車メーカーの工場が操業を停止している。操業停止は2020年3月27日もしくは3月31日までとなっているが、今後の感染拡大によってはさらなる操業停止期間の延長もあり得そうだ。

需要急減と部品調達の問題も操業停止の要因に

 フォルクスワーゲン(Volkswagen)の乗用車ブランドは2020年3月17日(現地時間)、欧州域内工場の操業を2週間停止すると発表した。ドイツの国内工場では、同年3月19日午後のシフトから適用される予定だ。同ブランドCOOのラルフ・ブランドシュテッター(Ralf Brandstatter)氏は、操業停止の理由として「新型コロナウイルスによる需要の急減と部品調達が困難になっていること」を挙げる。さらに「工場の操業停止は、新型コロナウイルスの感染拡大を懸念する従業員の利益になるだろう」(ブランドシュテッター氏)という。

 フォルクスワーゲングループ全体でも、スペインやポルトガル、スロバキアの工場の他、イタリアにあるランボルギーニ(Lamborghini)ブランドや二輪車のドゥカティ(Ducati)ブランドの工場も操業を停止する方針だ。

 ダイムラー(Daimler)も3月17日、COVID-19への対策として、乗用車や商用車を含めた欧州域内の生産の大半を2週間停止すると発表した。工場の操業停止は、3月20日までに始める予定だ。

 ルノー(Renault)は3月16日、フランス国内工場での生産活動を当面停止すると発表した。3月17日から操業を停止しており、同国内の12工場、1万8000人の従業員に影響が及んでいるという。今回の操業停止は、フランス政府の政策に従って行うもので、ルノーとして期間は設けていない。「状況が許し次第」(ルノー)、操業を再開するとしている。

 PSAグループは3月16日、同日から19日にかけて欧州域内の全ての工場の操業を停止すると発表した。フランスやスペイン、ドイツ、英国、ポーランド、ポルトガル、スロバキアの15工場が対象で、操業停止は3月27日までの予定だ。

 PSAグループとの合併を発表しているFCA(Fiat Chrysler Automobile)は3月16日、FCAイタリアとマセラティ(Maserati)ブランドの生産活動を停止すると発表した。操業を停止するのは、イタリア国内(6工場)にセルビア、ポーランドを含めた8工場で、3月27日までの予定だ。

 フェラーリは3月14日、イタリア国内の2工場(マラネッロとモデナ)での生産を3月27日まで停止すると発表した。直前の3月13日には、工場に出勤する人員を最低限に抑える方針を表明していたが、COVID-19の感染急拡大を受けて操業停止を決断した。

フォード、トヨタ、日産も工場の操業を停止

 フォード(Ford Motor)は3月17日、欧州域内における完成車とエンジンの生産を停止すると発表した。スペインのバレンシアにあるエンジン工場は、従業員のCOVID-19感染が確認されたため3月16日から操業を停止している。また、ドイツのケルンとザールルイ、ルーマニアのクラヨバにある3つの完成車工場は3月19日から操業を停止する予定だ。操業停止期間は定めていないが「パンデミックの状況によっては数週間にわたる」(同社)とコメントしている。

 欧州で工場を展開するトヨタ自動車と日産自動車も操業停止に踏み切る。トヨタ自動車は、ポルトガル工場を3月16日〜27日、フランス工場を3月18〜31日の期間で操業を停止することを明らかにした。日産自動車は3月18日、COVID-19への対策として、英国のサンダーランド工場の操業を3月17〜20日まで停止する。次週以降の操業再開については、状況に合わせて検討するとしている。

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