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耳音響認証で個人を特定しセンシングデータと連携するヒアラブルデバイスを発売:ウェアラブルニュース
NECは、耳音響認証技術で個人を特定し、さまざまなセンシングデータを連携させることで一括管理や分析ができるサービス「NEC ヒアラブルデバイストライアルキット」の提供を開始した。
NECは2020年2月13日、耳音響認証技術で個人を特定し、さまざまなセンシングデータを連携させることで一括管理や分析ができるサービス「NEC ヒアラブルデバイストライアルキット」の提供を開始した。10または30セットを6カ月試用できる。価格は個別見積もりとなっている。
同キットは、マイク一体型のスマートデバイス「NEC ヒアラブルデバイス」に搭載された外耳道温度センサーからバイタル情報を、加速度センサーから活動量の情報をそれぞれ計測、収集する。同時に、耳音響認証技術で個人を特定することにより、取得データと個人をひも付けて一元管理する。
ヒアラブルデバイスには、同社のノイズキャンセル技術と音声メモ機能が搭載されており、騒音下でもクリアな音声データを保存できる。Bluetoothヘッドセットとして使用すれば、クリアな音声で通話が可能だ。
同サービスでは、蓄積したデータを分析するためのクラウド環境も併せて提供される。ヒアラブルデバイスで収集したデータと、顧客が有するデータや天気などのオープンデータを組み合わせて分析することで、業務が可視化され、その結果を業務の課題解決などに活用できる。
同社では、同サービスの用途として、製造現場での有資格者確認、公共インフラなどでの屋外作業者の安全管理、倉庫内での検品作業、医療現場の遠隔コミュニケーションなどを見込んでいる。
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