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補聴器は“指向性”から“全方位”へ、ハイレゾ音質とIoT化も実現医療機器ニュース(1/2 ページ)

オーティコン補聴器は、補聴器の新製品「オーティコン オープン」を発表した。最大の特徴は、従来の聞きたい方向の音だけを聞こえるようにする“指向性”を重視した補聴器と異なり、周囲360度“全方位”から聞こえる音の情景を自然に耳に届けるというコンセプトで開発されていることだ。

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 オーティコン補聴器は2016年7月5日、東京都内で会見を開き、従来とは異なるコンセプトを持つ補聴器の新製品「Oticon Opn(オーティコン オープン)」を発表した。同日から全国の取扱専門店、眼鏡店、百貨店で販売する。価格はオープンだが、市場想定価格は両耳セットで100万円となっている。

オーティコン補聴器の木下聡氏(左)と会見で祝辞を述べたデンマーク大使のフレディ・スヴェイネ氏(右)
オーティコン補聴器の木下聡氏(左)と会見で祝辞を述べたデンマーク大使のフレディ・スヴェイネ氏(右)。両氏が手に持っているのが「オーティコン オープン」だ(クリックで拡大)

 オーティコン(Oticon)は、聴覚関連の医療機器を取り扱うデンマークのWilliam Demant(WDH)が販売する補聴器のブランドだ。日本の補聴器市場におけるシェアは12〜13%で3位に位置している。

 日本国内での販売を担当するオーティコン補聴器 プレジデントの木下聡氏は「日本では補聴器に対するネガティブなイメージが強い。世界では難聴者のうち数十%が補聴器を装用しているが、日本では10数%にすぎない。その一方で、4人に1人が65歳以上になるなど高齢化は進んでいる。15歳以上の就業者のうち10%以上が65歳以上であり、そういったシニア層に活躍していただくには補聴器がおおいに役立つはずだ。そういった日本の補聴器市場にパラダイムシフトを起こすのが、新製品のオーティコン オープンだ」と語る。

日本の補聴器に対するイメージ海外と日本における補聴器装用率の比較 日本の補聴器に対するイメージ(左)と海外と日本における補聴器装用率の比較(クリックで拡大) 出典:オーティコン補聴器

 オーティコン オープンの最大の特徴は、従来の聞きたい方向の音だけを聞こえるようにする“指向性”を重視した補聴器と異なり、周囲360度“全方位”から聞こえる音の情景を自然に耳に届けるというコンセプトで開発されていることだ。

従来の補聴器は“指向性”を重視「オーティコン オープン」は周囲360度“全方位” 従来の補聴器は“指向性”を重視していた(左)。「オーティコン オープン」は周囲360度“全方位”の音を届けるコンセプトで開発された(右)(クリックで拡大) 出典:オーティコン補聴器

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