製造業向け受発注プラットフォームのキャディ、工場でのモノづくりをVRで見せる:日本ものづくりワールド 2020
キャディは、「日本ものづくりワールド 2020」において、同社の製造業向け受発注プラットフォーム「CADDi」の受注側となる工場でのモノづくりの様子をVR(仮想現実)で確認できるシステムを披露した。
キャディは、「日本ものづくりワールド 2020」(会期:2020年2月26〜28日/場所:幕張メッセ)内の「第24回 機械要素技術展」において、同社の製造業向け受発注プラットフォーム「CADDi」の受注側となる工場でのモノづくりの様子をVR(仮想現実)で確認できるシステムを披露した。
CADDiは、特注板金加工品の3D CADデータをアップロードすることで見積と納期を表示し、数クリックで購買が可能になるプラットフォームだ。日本全国の加工会社とパートナー契約を締結しており、パートナー各社の強みを分析・特定し、そこから原価と見積を自動で算出した上で、品質、価格、納期の全てを考慮して最適な加工会社を自動選定し、高品質で低価格な製品の安定供給を特徴としている。
今回展示したVRシステムは、キャディから加工を請け負っているパートナー企業の工場で、実際にどのような作業が行われているかを確認できるようにするものだ。工場の現場を360度カメラで撮影しており、その撮影内容を市販のVRヘッドセットで見ることができる。
「顧客から自社の製品を加工しているのがどんな工場なのか知りたいという要望を多くいただいている。今後CADDiをプラットフォームとしてスケールさせていくには、そういった要望にも対応していく必要があると考えた」(キャディの説明員)。ただし、今回披露したVRシステムは、CADDiのサービスに組み込まれているものではなく「担当営業への相談があれば個別に検討していくことになる」(同説明員)という。
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