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ジェイテクト、新規事業として製造業マッチングサービスを開始:製造マネジメントニュース
ジェイテクトは、ウェブサイトを用いた製造業マッチングクラウドサービスを立ち上げた。利用者がサイト上で図面や加工要件を登録すると、受注候補となる企業がリスト化され、オンライン上で発注できる。
ジェイテクトは2019年3月25日、ウェブサイトを用いた製造業マッチングクラウドサービス「ファクトリーエージェント」を発表した。同サービスでは日本国内を対象に、見積もりの依頼から決済までをワンストップで提供する。
利用者がサイト上で図面や加工要件を登録すると、受注候補となる企業をリスト化する。利用者はリストの中から見積もりなどを比較してオンライン上で発注し、後日納品される。
同社は2017年4月に新規事業推進部を設立し、既存事業とは異なる新領域を開拓。少子高齢化やエネルギー問題などの将来の社会課題に対するニーズと同社の既存事業で培った技術やノウハウを掛け合わせ、新規事業の立ち上げを推進している。第1弾として、パワーアシストスーツ「J-PAS」の販売を2018年8月から開始した。
そして第2弾として、工作機械、メカトロ事業と国内グループ会社で培った製造、加工技術、調達ノウハウなどと、より高品質、低価格、迅速な部品調達を求める市場ニーズとを掛け合わせ、同サービスを立ち上げた。
当面はβ版として運用され、国内市場の板金やプレス加工のみが対象だ。同社は1日最大5件までの見積もり依頼受付でトライアルキャンペーンと題したテスト運用を開始。ノウハウの蓄積と十分なシステム化、加工領域の拡充に向け、2019年度中の本格稼働を予定している。
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