ニュース
ヤマハ発動機が駆動用モーターの試作開発をサポート、最大200kWまで対応:電気自動車
ヤマハ発動機は2020年2月4日、四輪車を含めたモビリティ向けの電動モーターユニットの試作開発受託を開始すると発表した。社外に試作ユニットを提供し、市場ニーズを発掘する。
ヤマハ発動機は2020年2月4日、四輪車を含めたモビリティ向けの電動モーターユニットの試作開発受託を開始すると発表した。社外に試作ユニットを提供し、市場ニーズを発掘する。
試作開発を受託する電動モーターユニットでは、これまでのエンジン開発で培った技術や感性を生かし、ヤマハ発動機らしいエモーショナルなパワーユニットの創造を目指す。エンジン開発で培った鋳造技術や加工技術、高効率なセグメントコンダクターの採用により、小型化と高出力を両立する。また、二輪車など各種製品群で柔軟に対応してきた生産技術を生かし、短期間で要望に沿った試作開発を行うとしている。
開発するのは永久磁石埋め込み型同期モーターだ。冷却方式(油冷、水冷)や最大出力はニーズに合わせて対応する。最大出力は35〜200kWまで。モビリティ向け電動モーターユニットの試作開発受託は、2018年12月に発表した2030年に向けた長期ビジョンの一環となる取り組みだ。
ヤマハ発動機の電動モーターユニット(クリックで再生)
関連記事
- 2021年に売上高2兆円、営業利益率9%、ヤマハ発動機らしいソリューションで
ヤマハ発動機は2018年12月11日、東京都内で記者会見を開き、2019〜2021年の中期経営計画を発表した。「モビリティの変革」「ヤマハらしいソリューション」「ロボティクス活用」を注力領域と位置付け、技術の組み合わせや協業によって、新しい市場や技術の開拓を進める。中計の期間内に、M&Aを含め1400億円の投資の予算を確保した。 - ヤマハ発動機の自動運転車は路面を見て走る、磐田市で2年間の実証実験開始
ヤマハ発動機は2019年6月27日、静岡県磐田市の本社で会見を開き、低速自動運転車を使った2年間の公道実証実験を同市で開始すると発表した。 - 障害物を避けながら自在に動き回るヤマ発の「ランドリンク」、人に合わせた器用さも
ヤマハ発動機は2019年10月10日、「第46回東京モーターショー2019」(一般公開日:2019年10月24日〜11月4日、東京ビッグサイト他)において、自律ソリューションビークル「ランド リンク コンセプト」を世界初公開すると発表した。 - ヤマハ発動機唯一のフェローはインテル出身、2030年に向けデジタル改革に挑む
ヤマハ発動機がIoTやAIに代表されるデジタル戦略を加速させようとしている。このデジタル戦略を推進しているのが、インテル出身であり、同社唯一のコーポレートフェローでもある平野浩介氏だ。平野氏に、ヤマハ発動機のデジタル戦略について聞いた。 - 燃費と出力を両立する可変圧縮エンジン、日産が開発秘話語る
「人とくるまのテクノロジー展2019 横浜」(2019年5月22〜24日、パシフィコ横浜)では、話題の新型車開発の舞台裏を語る「新車開発講演」が行われた。この中で取り上げられたのが、量産エンジンとしては「世界初」(日産自動車)となる日産自動車の可変圧縮比(VCR、Variable Compression Ratio)エンジンだ。日産自動車 パワートレイン・EV開発本部 アライアンス パワートレイン エンジニアリング ダイレクターの木賀新一氏が、VCRエンジンと、これを搭載する「アルティマ」の最新モデルに関する開発秘話を語った。 - 求めたのは荒々しい鼓動感と美しいデザイン――無限の新開発OHVエンジンを見る
ホンダ車のチューニングパーツやレース車両を開発する無限(M-TEC)は、「第46回 東京モーターサイクルショー」(2019年3月22〜24日、東京ビッグサイト)に出展し、開発中のバイク用エンジン「MUGEN V TWIN ENGINE CONCEPT」を披露した。 - 低速自動運転を“商品レベル”で実現へ、ヤマハ発動機とDMPがAIで資本提携
ヤマハ発動機は2019年5月12日、同社製品の自動化と自律化の実現に向けた知能化技術(AI)開発力の強化を目的として、ディジタルメディアプロフェッショナル(以下、DMP)と業務資本提携を行うことを発表した。DMPが行う第三者割当新株式をヤマハ発動機が引き受ける形となり、出資完了後はヤマハ発動機がDMPの筆頭株主となる。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.