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サンバイザーが「100年ぶり」に進化、顔認識で目元だけ陰にCES2020

Robert Bosch(ボッシュ)は消費者向けエレクトロニクス展示会「CES 2020」(2020年1月7〜10日、米国ネバダ州ラスベガス)において、従来のサンバイザーとの置き換えを狙う「バーチャルバイザー」を展示する。

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 Robert Bosch(ボッシュ)は消費者向けエレクトロニクス展示会「CES 2020」(2020年1月7〜10日、米国ネバダ州ラスベガス)において、従来のサンバイザーとの置き換えを狙う「バーチャルバイザー」を展示する。太陽のまぶしさが原因となる自動車事故が、米国で年間数千件発生し、「他の天候条件の約2倍」(ボッシュ)にも上ることに着目し、安全性を高める技術として提案する。バーチャルバイザーに対するニーズを確認しながら、コスト面を今後具体的に詰める。


写真左のライトが太陽光を模している。写真右のディスプレイがバーチャルバイザー。PCに取り付けたカメラで顔の上部を認識し、目元が陰になるように部分的にディスプレイを暗くしている(クリックして拡大)

 ボッシュは、従来のサンバイザーは日光だけでなく視界も遮る点が課題だとみている。また、太陽光のまぶしさで一時的に周囲が見えにくくなることにより、特に夕暮れ時や夜明けに事故の危険性が高まる。

 バーチャルバイザーは、透明な液晶ディスプレイパネル、顔の向きを検出、追跡するカメラとトラッキングソフトウェアで構成されている。全て自社の技術で開発しており、「サンバイザーができてから100年の時を経て再考された」(ボッシュ)。バーチャルバイザーは、従来のサンバイザーのように角度を調整するのではなく、目の前に常時降ろした状態で使用する。カメラとトラッキングソフトウェアは、AI(人工知能)のアルゴリズムによって顔の上部を識別し、顔の上半分のみディスプレイで影を投影できるようにする。


バーチャルバイザーのデモの様子。鼻から上が陰になっている。目元、眉、顔の輪郭を検出し、追跡する(クリックして拡大)

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