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分析に必要な処理を自動化するAIプラットフォームの最新版:製造ITニュース
SAS Instituteは、同社のAIプラットフォーム「SAS Viya」の最新版を発表した。機械学習の自動化機能を追加し、AI主導の意思決定を迅速化する。
SAS Instituteは2019年11月26日、同社のAI(人工知能)プラットフォーム「SAS Viya」の最新版を発表した。機械学習の自動化機能を追加し、AI主導の意思決定を迅速化する。提供は同年第4四半期を予定している。
最新版では、データサイエンティストからビジネスユーザーまでが最新のAI技術と高度なアナリティクス機能を利用できるような環境を整えた。これにより、データ変換に必要な手作業による手順の多くを自動化し、機械学習モデル構築におけるインテリジェントなプロセスを提供する。データ収集処理や特徴量エンジニアリング、アルゴリズム選択など、分析に必要な作業がワンクリックで自動実行できる。
また、AIによる処理の透明性を向上させるため、ビジュアルパイプラインを動的に生成することで処理のブラックボックス化を排除する。さらに、自然言語生成により、一般にも分かりやすいビジネス用語を使って結果を表示する。
自動モデリングプロセスにはREST APIが使用されており、開発者は「SAS Analytics」を使用しながら、ビジネスアプリケーションをカスタマイズできる。ユーザーはオープンソースを組み込むことで分析機能を容易に強化できる。
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