SASがIoTソリューションの新バージョンを発売、エッジからデータを直接収集:製造ITニュース
SAS Institute Japanは、「SAS Analytics for IoT」の新バージョン7.1を発売した。ストリーミングデータをリアルタイムに分析する機能を拡張し、機械学習や深層学習といった先端技術を活用して、ビジネスの価値を生成する。
SAS Institute Japanは2019年7月31日、IoT(モノのインターネット)ソリューション「SAS Analytics for IoT」の新バージョン(7.1)を発売した。
今回、新たな製品をSAS Analytics for IoT 7.1に追加し、データ発生源に近いエッジ領域からデータを直接収集できるようにした。ストリーミングデータをリアルタイムに分析する機能を拡張している。これにより、ストリーミングデータを可視化するだけでなく、機械学習や深層学習といった先端技術を活用して、労働力不足の解消などビジネスの価値を生成する。
SAS Analytics for IoTの製品群の1つである 「SAS Event Stream Processing」は、ストリーミングデータに対して強力なリアルタイム処理機能を有している。特に、ストリーミングデータを活用した異常値判定や状態監視、早期の劣化診断、周波数解析機能などを可能にするアドバンスドアナリティクス機能を強化または新規追加し、状態の異常や不正などの診断アルゴリズムを高度化した。他にも、音声認識処理を追加。機械学習や深層学習による予測処理機能を拡張し、AI(人工知能)技術を適用する業務領域を拡大している。
SAS Analytics for IoTには、「SAS Visual Forecasting」「SAS Visual Data Mining and Machine Learning」「SAS Model Manager」なども新たに追加されている。
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