統合分析プラットフォームの導入を支援する5つの施策でAI実用化を加速:製造ITニュース
SAS Institute Japanは、AI実用化を加速する統合分析プラットフォーム「SAS Viya 3.3」の導入を促進するための、5つの支援施策「SAS Viya Innovation Program」を開始した。
SAS Institute Japanは2018年1月25日、AI(人工知能)実用化を加速する統合分析プラットフォーム「SAS Viya 3.3」の導入を促進するための、5つの支援施策「SAS Viya Innovation Program」を開始した。
2017年末にリリースされたSAS Viya 3.3は、ディープラーニングや画像認識、自然言語処理といったAI技術をSASプラットフォーム上に統合して提供する。またオープン性に優れ、各種システム環境とシームレスに連携した分析アプリケーションを構築できる。
今回、企業のAI実用化などを支援するため、SAS Viyaの環境やサービス、世界的規模で蓄積してきた知見を提供する拠点を設置し、支援施策を推進する。
5つの支援施策は以下の通り。「SAS Viya OPEN Innovation Lab Tokyo」では、SAS六本木オフィスのラボスペースを拡張し、共同作業できるワークスペースを開設。ディスカバリーワークショップや技術検証、新しいデータサイエンス技術の学習が可能な環境を提供する。
SASの利用者向けとなる「SAS Viya Customer Advantage Program」は、アセスメントやマイグレーション計画立案など、既存環境へのSAS Viyaの追加導入を支援する。
「SAS Viya Partners Innovation Program」では、ディスカバリーワークショップなどを通じて、SAS Viyaとパートナー各社が有するサービスなどの資産を組み合わせて付加価値を最大限に高める取り組みについて検証し、支援する。
「SAS Viya OPEN Community Program」では、研究者や学生、企業のデータサイエンティスト、アプリケーション開発者などによるコミュニティーを支援する。Datathonなどのコンテストも開催する。
「SAS Viya Training&Support Program」では、AI実用化のノウハウに通じたSAS Viya専任のエンジニアが、トレーニングやワークショップを実施。また、顧客の技術的な課題解決やサポートにあたるため、世界各国のSAS事業所と連携する。
関連記事
- 芽吹くか「組み込みAI」
第3次ブームを迎えたAI(人工知能)。製造業にとっても重要な要素技術になっていくことは確実だ。2017年からは、このAIを製品にいかにして組み込むかが大きな課題になりそうだ。 - 世界を変えるAI技術「ディープラーニング」が製造業にもたらすインパクト
人工知能やディープラーニングといった言葉が注目を集めていますが、それはITの世界だけにとどまるものではなく、製造業においても導入・検討されています。製造業にとって人工知能やディープラーニングがどのようなインパクトをもたらすか、解説します。 - 人工知能は製造現場でどう役に立つのか
人間の知的活動を代替するといわれる人工知能が大きな注目を集めている。ただ、製造現場で「使える」人工知能は、一般的に言われているような大規模演算が必要なものではない。「使える人工知能」に向けていち早く実現へと踏み出しているファナックとPFNの取り組みを紹介する。 - 日本版第4次産業革命が進化、製造含む5つの重点分野と3つの横断的政策(前編)
経済産業省は2017年3月に発表した日本版の第4次産業革命のコンセプトである「Connected Industries」を進化させる。より具体的な取り組みを盛り込んだ「Connected Industries 東京イニシアティブ 2017」を新たに発表した。本稿では2回に分けてその内容をお伝えする。 - 「第4次産業革命」に抵抗感? 調査で分かった日本の製造業の本音
IoTやAIなどを活用する「第4次産業革命」の動きが活発化している。しかし、国内外の企業を調査したアンケートでは、日本の製造業はこの革命に積極的な姿勢を見せているとは言い難い。いわば、第4次産業革命に対してやや及び腰になっているといえる。 - 第4次産業革命って結局何なの?
製造業の産業構造を大きく変えるといわれている「第4次産業革命」。しかし、そこで語られることは抽象的で、いまいちピンと来ません。本連載では、そうした疑問を解消するため、第4次産業革命で起こることや、必要となることについて分かりやすくお伝えするつもりです。第1回目はそもそもの「第4次産業革命とは何か」を紹介します。 - 第4次産業革命が生みだす「つながる産業」、3つのWGが目指すもの(前編)
ロボット革命イニシアティブ協議会は2017年6月に3つのワーキンググループの活動報告と2017年度の取り組み方針について紹介した。本稿では前編で「IoTによる製造ビジネス変革WG」と同WGのサブWG活動内容を、後編で「ロボット利活用推進WG」と「ロボットイノベーションWG」の活動の様子を紹介する。 - 日本が描く産業の未来像「Connected Industries」、世界に発信へ
日本政府は、ドイツの「インダストリー4.0」、フランスでの「産業の未来」などに当たる、政府主導の将来の産業コンセプトとして「Connected Industries(つながる産業)」を発表。今後、同コンセプトを軸に各種施策を進めていく。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.