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IoT-EngineがSigfoxと連携、アグリゲートコンピューティングの世界は広がるか2019 TRON Symposium(3/3 ページ)

「2019 TRON Symposium」の展示会場では、構想発表から4年が経過し、一定の熟成を見せつつあるIoT-Engineの関連製品が披露された。Sigfoxを用いた通信に対応するなど、IoT-Engineにつながる世界は着実に広がりつつある。

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Node-REDでIoT-Engineの視覚的プログラミングを実現

 シマフジ電機は、IoT-Engineの参考展示としてフローベースの開発環境「Node-RED」を用いた視覚的プログラミングツールを披露した。

 NECの展示にも用いられていたルネサスのRZ/A2MのプログラミングをGUIベースで実現するもので、ルネサスが公開しているDRPライブラリを用いている。また、シマフジ電機のマイコンのI/O端子機能を仮想化する技術「fvIO」により、多種多様なセンサーデータの取得やモーター制御も可能になる。デモでは、Node-RED上のDRPライブラリの中身を入れ替えて、カメラの画像出力を動的に変更できることを示した。

シマフジ電機が参考展示した視覚的プログラミングツールのデモ
シマフジ電機が参考展示した視覚的プログラミングツールのデモ。「Node-RED」の画面内下側にあるDRPライブラリの中身を入れ替えると、カメラの画像出力を動的に変更できる(クリックで拡大)

 明光電子は、IoT-Engineの採用事例として、朝日エティックが開発したガソリンスタンド向けLEDプライスサインを展示した。遠隔地から価格設定が可能で、レギュラーやハイオク、軽油など複数の価格情報を一括管理できる。また、端末機器を選ばず使用可能とのことだった。

ガソリンスタンド向けLEDプライスサインIoT-Engine対応の基板 IoT-Engineの採用事例となるガソリンスタンド向けLEDプライスサイン(左)と、裏側に組み込まれたIoT-Engine対応の基板(クリックで拡大)

 東芝デバイスソリューションは、TRONプロジェクトリーダーの坂村健氏が学部長を務める東洋大学情報連携学部(INIAD)で行っている、サーキュレーターのモーターをIoT-Engineで制御して最適な温度環境にする実証実験環境を披露した。

 この展示だけであれば前回の「2018 TRON Symposium」とほぼ同じ内容だが、今回はグーグル(Google)のスマートスピーカー「Google Home」や、サーキュレーターのモーターデータをモニタリングする「Raspberry Pi」などがつながっていた点が異なる。「IoT-EngineやIoT-AggregatorはオープンなIoTであり、他のIoTソリューションに簡単につなげられることが大きな特徴だ。このデモはそのことを示せていると思う」(東芝デバイスソリューションの説明員)としている。

東芝デバイスソリューションのデモ
東芝デバイスソリューションのデモ。サーキュレーターのモーターの他、赤丸で示したところで「Google Home」や「Raspberry Pi」がつながっている(クリックで拡大)

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