自動車、輸送用機器業界の給与満足度ランキング、1位はデンソー:キャリアニュース
企業口コミサイト「キャリコネ」が「自動車、輸送用機器業界の給与の満足度が高い企業ランキング」を発表した。1位は自動車部品メーカーの「デンソー」だった。
グローバルウェイが運営する企業口コミサイト「キャリコネ」は、2019年11月19日、「自動車、輸送用機器業界の給与の満足度が高い企業ランキング」を発表した。
同ランキングは、「日経業界地図 2018年版」の「自動車1(国内)」「自動車2(世界)」「エコカー」「自動車部品、タイヤ」「二輪車、自転車」に記載されている企業のうち、対象期間中(2016年4月〜2018年3月)にキャリコネに20件以上の評価が寄せられた企業を調査対象とした。
キャリコネのユーザーによる「給与の満足度」評価の平均値を算出し、高い順にランキングした結果、1位は、5点満点で4.02点を獲得した「デンソー」だった。2位以下は「トヨタ自動車」(3.74点)、「本田技研工業」(3.69点)、「日産自動車」(3.63点)、「アイシン精機」(3.53点)となっている。
働き方改革や人材育成にも注力
1位の「デンソー」は、世界第2位の売上規模を誇るトヨタグループの自動車部品メーカーだ。2020年からは、トヨタ自動車の主要電子部品事業がデンソーに集約されるという。
2019年3月期の発表では、平均年間給与は約817万円(平均年齢43.3歳)。同社についての口コミには、「給料はメーカーの中ではトップクラスで、大卒なら40歳で平均1000万円。査定は公平だが、そんなに差が出る査定はしない」といったコメントが寄せられている。
デンソーは、働き方改革に力を入れており、育児休職や短時間勤務、モバイルワーク制度が整備されている。厚生労働大臣が「子育てサポート企業」に対して認定する「くるみん」マークも複数回取得している。
また、同社のワークライフバランス施策が評価され、2015年度の「新・ダイバーシティ経営企業100選」を受賞。2019年には「健康経営銘柄」「健康経営優良法人(ホワイト500)」にも認定された。海外拠点や研究機関などで経験を積める「海外トレーニー制度」や、海外大学院留学制度といったグローバル教育にも力を入れている。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- 広がるデンソーの電動化分野、トヨタの事業移管や特許開放、アイシンとの新会社で
デンソーは2019年4月5日、自動車の電動化領域で開発、生産を強化するため、2018〜2020年度までの3カ年で1800億円を投資すると発表した。この一環で、2020年5月にはデンソーの安城製作所に「電動開発センター」を設立する。 - 新型「レガシィ」の統合コックピット、デンソーとブラックベリーが共同開発
デンソーとブラックベリー(BlackBerry)は2019年9月11日、複数のHMI(Human Machine Interface)を連携させる統合コックピットシステム「Harmony Core」を共同開発したと発表した。同年秋から米国で発売されるSUBARU新型レガシィ、アウトバック(米国仕様)に搭載される。 - CASE時代に向けて開発スピード10倍を目指すデンソー、試作/図面レスへの挑戦
デンソーは「SOLIDWORKS WORLD JAPAN 2019 東京」において、「3次元設計データの徹底活用 〜試作・図面レス化の成果と課題」をテーマに講演を行った。「開発スピード10倍」の達成に向け、試作レス/図面レスにどう取り組んでいるのか? - デンソートヨタで車載半導体の先端研究、センサーやパワーモジュールも開発
デンソーとトヨタ自動車は2019年7月10日、次世代の車載半導体の研究と先行開発を行う共同出資会社の設立に合意したと発表した。 - デンソーがセンサーと半導体を強化へ、事業グループに格上げ
デンソーは2019年7月1日付の組織変更と経営役員、執行職の担当変更を発表した。今回の組織変更では、電子システム事業グループを改組して、新たに「センサ&セミコンダクタ事業グループ」と「モビリティエレクトロニクス事業グループ」を設立する。 - ソフト開発は「ツールとインフラが9割」、トヨタの先行開発会社が重視すること
トヨタ自動車、デンソー、アイシン精機の共同出資会社であるToyota Research Institute Advanced Development(TRI-AD)は2019年1月30日、東京都内で事業説明会を開いた。