SAPが「SAP Cloud Platform」などの機能強化、データ管理や機械学習に注力:製造ITニュース
SAPは、「SAP Cloud Platform」「SAP Analytics Cloud」「SAP S/4HANA Cloud」などのビジネステクノロジープラットフォームの機能強化を発表した。
SAPは2019年10月15日、「SAP Cloud Platform」「SAP Analytics Cloud」「SAP S/4HANA Cloud」などのビジネステクノロジープラットフォームの機能強化を発表した。
柱となるのは、同社の統合拡張プラットフォーム「SAP Cloud Platform」だ。同年5月にベータ版を発表したエンタープライズクラウドサービスの「SAP Data Intelligence」をはじめ、「SAP Intelligent Business Processes Management」「Document Information Extractionサービス」を提供する。
SAP Data Intelligenceは、データ管理とML(機械学習)向けのライフサイクル機能を備える。クラウドベースの機械学習サービスやデータオーケストレーションにより、さまざまなツールに分散するデータを重要なインサイトに変えることができる。
SAP Intelligent Business Processes Managementでは、紙からデジタルワークフローへの移行を支援する。同社の「SAP Cloud Platform Workflow」「SAP Cloud Platform Business Rules」「SAP Cloud Platform Process Visibility」の各サービスと組み合わせれば、ビジネスアプリケーション上でのプロセス拡張機能の構築、タスク統合、プロセス中心のアプリケーション構築などが可能になる。「SAP Conversational AI」と統合しており、ワークフローに沿ってユーザーをガイドし、正しいアクションを自動的に提示する機能も提供する。
また、SAP Cloud Platform上に構築されたビジネスサービスの1つとして、Document Information Extractionサービスを提供。MLを利用して情報を抽出し、関連するビジネスデータと照合することで、ビジネスドキュメントをデジタル化する。
アナリティクスソリューションのSAP Analytics Cloudでは、インサイト検索拡張機能とアナリティクスデザイナー機能を強化。対話型のアナリティクスエクスペリエンスを利用してビジネスデータ全体のセマンティクスが使用可能になったほか、「SAP Business Warehouse」でクエリを実行後すぐに使えるサービスを用いて、インサイトを迅速に取得できるようになった。
さらに、SAP S/4HANA Cloudの最新版では、RPAの「SAP Intelligent Robotic Process Automation」との統合に関する同社のベストプラクティスパッケージを利用可能になった。MLを活用した購買依頼に関する承認ワークフローも含まれ、価格、供給元、承認者などから承認パターンの履歴を分析し、その信頼因子で承認の重要性を分類する。
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