国内食品成形機器メーカーが基幹システムに「SAP S/4HANA」を採用:製造IT導入事例
SAPジャパンは、同社のERPスイート最新版「SAP S/4HANA」、クラウドインフラサービス「SAP HANA Enterprise Cloud」などの製品を、レオン自動機が採用したと発表した。
SAPジャパンは2019年1月10日、同社の最新版ERPスイート「SAP S/4HANA」、クラウドインフラサービス「SAP HANA Enterprise Cloud」などを、レオン自動機が採用したと発表した。
レオン自動機は、世界の120以上の国と地域で実績を持つ食品成形機械メーカーだ。同社はこれまで、国産パッケージソフトやスクラッチ開発した独自システムをオンプレミスで運用してきた。しかし、グローバル規模の成長を目的に、2018年初頭より業務の標準化、効率化に向けた基幹システムの構築を検討。複数のパッケージソフトを比較した結果、業務効率化と生産性向上、品質開発体制の強化、スピーディな経営の意思決定が可能な情報提供の迅速化などに対応できるものとして、SAP S/4HANAを採用した。
同社では今回、SAP S/4HANA、SAP HANA Enterprise Cloudの他に、クラウド分析ソリューション「SAP Analytics Cloud」、クラウド開発基盤「SAP Cloud Platform」、クラウド人事給与ソリューション「SAP SuccessFactors」を採用。クニエがシステム構築を担当し、2018年12月より導入プロジェクトを開始している。
SAP S/4HANAの導入により同社は、グローバル市場での競争力強化、利益の安定確保、次世代の育成が可能な新たな経営基盤の確立を目指すとしている。
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