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AI搭載IoT統合エッジウェアの新バージョンを提供開始:組み込み開発ニュース
アステリアは、AI搭載のIoT統合エッジウェアの新バージョン「Gravio 3」の提供を開始した。「Intel OpenVINO」ツールキットを活用した顔認証・物体認識AIを追加。エッジコンピューティングにより、高度な顔認証を可能にした。
アステリアは2019年8月23日、AI(人工知能)搭載のIoT(モノのインターネット)統合エッジウェアの新バージョン「Gravio 3(グラヴィオ3)」の提供を開始した。対応カメラや学習済みAIモデルの違いで6種類を用意。価格は、無償貸し出しのセンサー4個付きのBasicが月額500円、同20個付きのStandardが月額2万円となる。
新バージョンでは、対応制御機器を拡充し、自社版とサードパーティー版を追加した。独自開発のブロックチェーンでセキュリティを強化した他、管理ダッシュボード「Gravio Coordinator」による管理機能も向上している。また、「Intel OpenVINO」ツールキットを活用した顔認証・物体認識AIを追加。エッジコンピューティングにより、高度な顔認証を可能にした。
併せて、Gravioを内蔵したゲートウェイ「Gravio Hub」を自社開発し、提供を開始。インストールが不要で、PCなどがなくても約10cm四方のデバイスを置くだけで、Gravioが稼働する。
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