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通信機器メーカーがBIツールを導入、生産工程を可視化し残業削減に製造IT導入事例

ウイングアーク1stのBIツール「MotionBoard」を、富士通アイ・ネットワークシステムズが生産工程のリアルタイム可視化のために導入した。

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 ウイングアーク1stは2019年7月25日、生産工程をリアルタイムに可視化するBIツール「MotionBoard」を、富士通アイ・ネットワークシステムズが導入したと発表した。

 ルーターやスイッチ、スマートメーター用通信ユニットなどを製造する富士通アイ・ネットワークシステムズでは、スマートファクトリー化に向け、工場内の製造装置やシステム、各種センサーなどをデジタルで統合し、生産活動を自動化する必要があった。

 第一の基本方針である生産ライン状況の可視化について、その方策を検討していたところ、ウイングアークの展示会で体感したマウンタの信号を可視化するMotionBoardが、必要なシステムのイメージに近かったため、導入を決定した。

 部品受け入れ検査では、サプライヤーから調達している6000種類にもおよぶ部品について、着荷から荷捌き、検査、入庫までの一連の作業をMotionBoardで可視化した。その結果、常に新しい着荷予定データを基に作業計画を立案できるようになり、厳密な進捗管理が可能になった。検査人員を3人から2人に削減でき、担当者の残業もなくすことができた。

 また、スマートメーター用通信ユニットの組み立てラインでは、これまで紙の台帳で生産管理をしていたが、ライン別の単位時間ごと、日ごとの出来高推移やライン全体をリアルタイムに可視化するダッシュボードを実装した。MotionBoardは異常が発生した製造装置の位置をマップ表示するため、装置のトラブルにも迅速に対処できるようになった。

 今後、富士通アイ・ネットワークシステムズでは、MotionBoardをベースとした可視化の横展開を進めると共に、さまざまなマネジメント層のニーズに適した情報を可視化することで、工場をスマート化する方針だ。

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