集計分析プラットフォームに、産業機械データに特化した新モデル:製造ITニュース
ウイングアーク1stは産業機械のデータ活用に特化した、集計分析プラットフォームの新モデル「Dr.Sum Eモデル」を発表した。産業機械から100ミリ秒単位でセンサーデータを受け取り、大量データをリアルタイムに加工処理して高速集計する。
ウイングアーク1stは2019年6月5日、集計分析プラットフォーム「Dr.Sum」の新モデルとして、産業機械のデータ活用に特化した「Eモデル」を発売すると発表した。産業機械から100ミリ秒単位でセンサーデータを受け取り、大量のデータをリアルタイムに加工処理して高速集計する。価格は初年度の保守費込みで1サーバ当たり230万円(税別)から。
Eモデルは、Dr.Sumで取り扱うデータを生産設備やIoT(モノのインターネット)機器からのデータに限定したものだ。HTTP-GET/POST、MQTT、OPC UAのプロトコルに対応し、各社の産業用ゲートウェイからノンプログラミングでデータを取得する。
新機能の「Dr.Sum Data Funnel」を搭載し、100ミリ秒単位のセンサーデータを取得して時刻の正規化、時間のずれの補正、異常値の除去やデータ欠落の補完といった事前処理が可能。処理後のデータをインメモリエンジンで蓄積し、高速に集計することで、100ミリ秒単位のデータを容易に可視化、分析できるという。
マネジメントツールは直感的に操作できるように設計され、データの管理、ユーザー、グループなどのアクセス管理を一元化している。セキュリティ面では、ログイン認証と指定したIPアドレスからのみアクセスできるIPフィルタリング機能があり、不特定多数からのアクセスを防ぐことが可能だ。
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