HTML5ベースで描画速度が向上、BIダッシュボードの最新版:製造ITニュース
ウイングアーク1stは、BI(ビシネスインテリジェンス)ダッシュボードの最新版「MotionBoard Ver.6.0」を、2018年12月6日に発売する。HTML5ベースで開発し、従来のFlashと比較して、描画パフォーマンスが向上した。
ウイングアーク1stは2018年11月6日、BI(ビシネスインテリジェンス)ダッシュボードの最新版「MotionBoard Ver.6.0」を、同年12月6日に発売すると発表した。クラウドサービスとパッケージ製品での提供を予定しており、クラウドサービスが10ユーザーで月額3万円から、パッケージ製品も10ユーザーで230万円(初年度年間保守料金含む、いずれも税別)からとなる。
MotionBoardは、意思決定や行動の変化を促す情報をすばやく届けられるBIダッシュボードだ。IoT(モノのインターネット)データのリアルタイム可視化や、地図データを標準搭載するなどの特徴を持つ。
今回発売する最新版では、アーキテクチャを一新してHTML5ベースで開発。従来のFlashと比較して、描画パフォーマンスが向上した。また、モードの切り替えによってFlashとHTMLの相互運用が可能で、従来版で作成したダッシュボードの定義ファイルを継承できる。
さらに、チャットワークやSlack、Salesforce ChatterなどのビジネスチャットやSMSへアラートを送信する機能が追加し、新たにCData Softwareのドライバを採用することで、世界の多くのクラウドサービスやデータベースとの連携が可能になった。
その他、データ取得APIを搭載し、文書データ活用ソリューション「SPA」との連携を強化。設定項目の検索が可能になるなど、チャートエディタの使い勝手を向上させた。また、編集中ダッシュボードを定期的に保存することによって、アクシデントが発生しても編集中ダッシュボードを復元できるようになった。今後、モバイル版のHTML5化を予定している。
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