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設備の稼働状況や生産情報を見える化する「生産情報可視化集計システム」:製造ITニュース
NECプラットフォームズは、遠隔監視制御システム「コルソスCSDJ-A」や各種PLCと連携する「生産情報可視化集計システム」を発売する。設備の稼働状況や生産情報をグラフィカルに可視化し、遠隔地からの監視も可能だ。
NECプラットフォームズは2019年7月25日、設備の稼働状況や生産情報をグラフィカルに可視化し、製造業の現場改善を支援する「生産情報可視化集計システム」を発表した。設備の稼働状態や異常を監視、通報する遠隔監視制御システム「コルソスCSDJ-A」や生産設備をコントロールする各種PLCと連携し、データを見える化する。発売は同年8月23日で、価格はオープン。2021年度までに1000システムの販売を目指す。
生産情報可視化集計システムは、最大16台のコルソスやPLCと接続できる。取得した各種センサー情報を統合監視用アプリケーションで集計し、グラフィカルに表示する。遠隔地からの監視も可能だ。これにより、複数設備の稼働状況や生産情報をリアルタイムに見える化し、ラインの遅延、停止状況とその特性などを把握できるようになる。
同システムは耐環境性に優れ、24時間安定稼働と長期安定供給が可能なファンレスコンピュータに、統合監視用アプリケーションをプリインストールしてワンパッケージ化したもので、導入コストが低い。設備1台の稼働状況監視のような小規模な導入からでも始められ、段階的に機能を追加して監視範囲を拡張することも可能だ。さらにカスタマイズすることで、工場全体の稼働監視システムに拡大することもできる。
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