信号灯、センサーから簡単にデータ取得、椿本チエインの「見える化」提案:DMS2019
椿本チエインは「第23回 機械要素技術展」に出展し、同社の遠隔監視プラットフォーム「MitaMon」を紹介した。
椿本チエインは「第23回 機械要素技術展」(2019年2月6日〜8日、東京ビッグサイト)に出展し、同社の遠隔監視プラットフォーム「MitaMon」を紹介した。
2018年に「Mitamon」の展開を開始
椿本チエインでは2018年4月に、IoT(モノのインターネット)による遠隔監視や稼働状態の見える化を簡単に実現できる「MitaMonスターターキット稼働監視パッケージ」を発売。工場などのIoTソリューションへの取り組みを開始した※)。
もともと同社では、PLCなどの情報を取得して表示するモニターメーカー「看太郎」というソフトウェアを1996年から展開していた。しかし、IoTの流れの中で、センサーレベルから現場のデータを取得できるようなった他、「データ取得を容易に行いたい」という声が高まってきたことから、新たな製品として投入した。
※)関連記事:IoTによる遠隔監視・見える化を容易に導入できるシステムキット
「MitaMonスターターキット稼働監視パッケージ」は、積層信号灯を備えた設備に対し、信号灯の点灯状態を照度センサーユニットで検出し、端末ユニットからWi-Fiを通してサーバユニットに送信することで、機器の稼働情報を収集できるようにしたものだ。
赤、黃、青のそれぞれの信号灯の点灯回数や時間などを累積で表示することが可能。収集したデータはタブレットやスマートフォンなどから閲覧でき、簡単に遠隔稼働監視を実現できる。
さらに2019年1月にはバージョンアップし、各種センサーからの信号入力機能を追加し、稼働履歴とセンサーデータの比較が可能になった。センサーからの伝送信号は、国際計装統一規格「DC4〜20mA」の入力に対応している。
取り組み開始から約1年となるが、椿本チエイン モニタリングビジネス部 モニタリングビジネス課 営業技術担当参事 山田耕平氏は「まだ大きく成長しているとはいえない。まずは社内向けで多くの導入があり、自社実践が広がっているという状況だ。これらで実績を広げ、社外でのビジネス拡大を目指すとともに、社内の機器との組み合わせ提案などを進められるようにしていきたい」と手応えについて述べている。
現在は、積層信号灯、末端のセンサーなどの情報取得まで対応を広げてきたが、今後は接点情報なども取得できるようにし、さらにデータ取得の対象範囲を広げていく方針を示している。
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