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カーオーディオの重量が5分の1に、フォルシアの内装とクラリオンの音響技術で車載情報機器(2/2 ページ)

フォルシア クラリオン エレクトロニクス(以下クラリオン)は2019年7月8日、埼玉県さいたま市の本社で記者説明会を開き、フォルシアグループの一員としての取り組みを紹介した。

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エキサイターだけでは物足りないが

 記者説明会では、フォルシアの内装材に取り付けたエキサイターやヘッドレスト内蔵スピーカーで構成したオーディオシステムの他、エキサイターとフルデジタルサウンドスピーカーを実際に装着した車両などを展示した。オーディオシステムを付け替えた市販車両では、エキサイターのみと、フルデジタルサウンドスピーカーも組み合わせた場合の2パターンを試聴することができた。

 エキサイターだけで音楽を聴くと、スマートフォン本体のスピーカーだけで音楽を聴いている時のような物足りなさはあるが、何かを聞くという最低限の役割は十分に果たしていた。エキサイターはフロントやリアのガラス、ドアトリムなどに14個取り付けられていた。

このような振動板を使わずに音を鳴らす(左)。スピーカーが大幅に小型軽量化されれば、ドアのデザインも変わる(右)(クリックして拡大)

 フルデジタルサウンドのスピーカーとツイーターで中高音を、エキサイターで低音を鳴らす構成で試聴すると、エキサイターのみのパターンではくぐもって聞こえていた音がクリアになった。サブウーファーをエキサイターに置き換えると、10分の1〜5分の1に軽量化する効果があるという。

 エキサイターとフルデジタルサウンドスピーカーの組み合わせは、音質に特にこだわりのない人であれば不満なく聞けそうだ。クラリオンの担当者は「今回は市販車両の内装がベースになっているが、内装材からこだわればもっと音質を向上できる」と語った。

 この他にも、車内に設置したカメラで乗員を認識して再生する曲を選定したり、乗員の人数に合わせて音場環境を自動で最適化する技術を披露した。画像処理はクラウド側で行い、拡張性を持たせる。オーディオ向けだけでなく、クルマに乗った時に事前に設定した乗員の体格に合わせてシートポジションを自動調整するといった機能にも車内カメラを活用する。

カメラで乗員の顔や人数を認識して音響を調整するデモ(左)。近距離での撮影は禁止となっていたが、エキサイターとフォルシアの内装を組み合わせた音響のデモも実施した。シートのヘッドレストにもスピーカーを内蔵し、運転席と助手席で違う音楽を聴くことができた(右)(クリックして拡大)

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