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コニカミノルタがマレーシア業界団体に参画、デジタル変革に向け:製造マネジメントニュース
コニカミノルタは、マレーシアで生産活動におけるオープンイノベーションに取り組む「Smart Industrial Centre」に参画すると発表した。デジタルマニュファクチャリングの革新的な技術をSICを通じて展開し、SIC参加企業をサポートする。
コニカミノルタは2019年6月11日、マレーシアで生産活動におけるオープンイノベーションに取り組む「Smart Industrial Centre(SIC)」に参画すると発表した。取引先と連携し、従来のバリューチェーンの枠組みを超えた競争力ある生産体制の構築を目指すという。
SICはマレーシアにおける製造業地域連携として、さまざまな産業分野に属する企業が連動して新しい製造クラスター(バーチャルワンカンパニー)を形成している。多分野の企業が集まることで、単独企業では難しかったモノづくりの実現を目指し、業界の枠を超えた新しい価値創造を目標として掲げている。
コニカミノルタは2015年よりマレーシア工場でデジタルマニュファクチャリングの革新的な取り組みを実践している。その一環として、現地の取引先に対し現場レベルでの改善活動を進めている。今後は、この技術をSICを通じて展開することで、SIC参加企業をサポートする。これにより、オープンイノベーションによるマレーシアでの新たな製造モデルを確立し、同国の製造業全体の世界でのポジショニング強化に貢献していく。
また将来的には、日本や中国への展開を視野に入れたグローバル規模のデジタルマニュファクチャリング構想を推進するとしている。
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