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ボストンに創薬研究を支援するラボを開設:医療機器ニュース
ニコンとNikon Instrumentsは、アメリカのボストンに創薬研究を支援する「Nikon BioImaging Lab」を開設する。創薬の基礎研究や候補薬探索といった「創薬支援サービス」や、細胞観察装置などのデモンストレーションを提供する施設だ。
ニコンと子会社のNikon Instrumentsは、2019年6月13日、アメリカのボストンに創薬研究を支援する「Nikon BioImaging Lab」を開設すると発表した。同年7月に営業を開始する。
Nikon BioImaging Labでは、製薬企業やバイオベンチャー企業に対し「創薬支援サービス」を提供する。
具体的には、ニコンのライブセルイメージング技術を活用し、創薬用途の細胞を安定的に製造する工程や運用管理から創薬アッセイまでの適切な評価方法、細胞評価のための解析アルゴリズムなどを構築し、提供する。また、顧客企業のニーズや用途に合わせて、アッセイ用細胞の培養や創薬アッセイも受託する。
同ラボには、創薬研究に有用な同社機器を設置。主な機材として、細胞培養観察装置「BioStation CT」、細胞観察装置「BioStudio-T」、研究用倒立顕微鏡「ECLIPSE Ti2-E」、培養倒立顕微鏡「ECLIPSE Ts2」があり、機器の性能をデモンストレーションで確認できる。なお、ラボの見学とデモンストレーションは事前予約制となっている。
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