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RISC-V対応のRTOSを発売、IoT機器の高性能化と低価格化に貢献:組み込み開発ニュース
ユビキタスAIコーポレーションは、RISC-V対応のRTOS「TOPPERS-Pro/ASP」を発売した。高速かつ省メモリのRTOSにより、IoT機器の高性能化と低価格化に貢献する。
ユビキタスAIコーポレーションは2019年6月6日、RISC-V対応のリアルタイムOS(RTOS)「TOPPERS-Pro/ASP」を発売した。高速かつ省メモリのRTOSにより、IoT(モノのインターネット)機器の高性能化と低価格化に貢献する。
TOPPERS-Pro/ASPは、μITRON4.0仕様スタンダードプロファイルに準拠したオープンソースカーネル「TOPPERS/ASP」を基とし、同社が独自に機能を拡張したRTOSソリューションパッケージだ。
対応するミドルウェアやツールをはじめ、保証、保守サービス、技術サポートを提供。さらに、ポーティング、カスタマイズやドライバー開発にも対応する。
RISC-Vは、ライセンス料不要のオープン命令セットアーキテクチャだ。半導体ベンダーはRISC-Vを採用することで、安価なプロセッサを提供でき、IoT機器や次世代携帯端末のコスト削減が可能になる。さらに、同価格でも機能追加や高性能化など、付加価値の向上も期待できる。
今回、RISC-V対応のTOPPERS-Pro/ASPを提供することで、Linuxの採用が難しい小規模システムや、コスト削減が必要な制御、通信機器のマイコンへ最適なRTOSの導入を促進し、IoT機器の高性能化や低価格化に貢献する。
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