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新世代SKYACTIVの幕開け飾る「MAZDA3」、魅力的な2つのモデルに乗った車・バイク大好きものづくりコンサルタントの試乗レポート(3/3 ページ)

マツダのクルマづくりはデザインとSKYACTIVを冠したエンジン、トランスミッション、シャシーで飛躍的にそのクオリティを高めてきた。そしてSKYACTIV第2章ともいえるフェイズの幕開けを飾るのが2019年5月24日に発売されたアクセラの後継車「MAZDA3」だ。自宅付近のディーラーで早速試乗したので筆者が感じたことを記そう。

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クルマ好き待望のMAZDA6

 マツダは直列6気筒エンジンとFRプラットフォームの開発に着手していることを公にした。クルマ好きが待ちに待ったFR、しかもストレート6。マツダはBMWに真っ向勝負をかけるのだろうか。セールスさんに聞いてみた

 MAZDA3は確かに素晴らしい。でもやっぱりFRが欲しいから「MAZDA6」を待とうかな

セールス お客さまのBMWは走行距離が10万kmに近いですが、今ならまだ下取りを頑張れます。今3を買っておいて、3年後に6に乗り換えるというのがいかがです?

 さすがセールス、クルマ好きの買い替え欲をくすぐってくる。しかし今のマツダ車は営業力ではなく、クルマそのものの魅力で売れていくだろう。内燃機関の効率を極限まで高めようとするエンジニアの姿勢、クルマ好きには決して受け入れられないCVTからの脱却。Bセグメントのデミオでさえ6MTとトルコン6ATだ。スバルの今の弱点はそこで、無段変速で効率を追い求めるはずのCVTをわざわざステップ変速させているモードが存在するというのは筆者にはギミックとしか思えない。早々にトルコンATを開発すべきだろう。そして美しいMAZDAデザイン。そもそもクルマのデザインとは新しさではなく、美しさだ。そこを履き違えている国産メーカーが多過ぎる。

 また、ホイール径もグレードによっては標準の18インチを16インチに変更できる。タイヤのリプレースコストを考えて16インチを選択する人も多いだろう。このオプションはマツダの良心ではないだろうか。事実、CX-5やその上位モデルである「CX-8」を買いたいという相談をしてくれる友人には、必ずこのオプションの選択を進めている。CX-5とCX-8の場合は19インチから17インチに変更できるのだからなおさらだ。

筆者の決断、尽きないFRの魅力

 愛車320dを購入してから4年弱、オドメーターは9万6000kmを超えた。このまま15万km、いや20万kmを目指そうかとも思ったが、世の中にはMAZDA3をはじめ、魅力的なクルマが多過ぎる。そんな折にBMWの新型1シリーズが発表された。FFになるのは既知だが、やはり現実となると思いは複雑だ。「現行1シリーズが最後のFRコンパクトハッチになるのか」と思うと、いてもたってもいられなくなりBMWディーラーに見積依頼をした。

 「118d M-Sport EDITION SHADOW」、これが筆者の次の愛車だ。後輪駆動には「クルマ好きのこだわり」と一言では済ませられない何かがある。実はセカンドカーもルノー「TWINGO GT」のMT、リアエンジンリアドライブの最高に楽しいクルマだ。

 次の乗り換え時には間違いなくMAZDA6が有力候補になるだろう。ただ、ボディーサイズはアテンザよりも小さくして欲しい。できればMAZDA3サイズのFR、名付けてMAZDA4の登場を待ち望んでいる車・バイク大好きものづくりコンサルタントの声がマツダに届かないものだろうか……。

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