この記事は、2019年5月24日発行の「FA メールマガジン」に掲載されたMONOistの編集担当者による編集後記の転載です。
金属3Dプリンタにおける「現在」の論点と「将来」の論点
前回も当欄で金属3Dプリンタについて触れさせていただいたのですが、ここ最近、想定以上にこのテーマについての問い合わせが多くあります。その中で「データ作ればサクサク金属部品を作ることができる」や「全く使えないので使うことを検討する必要がない」など極端な意見なども聞く機会がありました。そこで、既にいくつかの記事ではまとめさせていただいているものの、あらためて論点を抽出して整理させていただこうと思います。
金属3Dプリンタは、金属で積層造形を行うための機器です。方式などもいくつか存在していますが、今回は、その当たりはすっ飛ばして、何が課題となっているのか、使うためにはどういうことを考えるべきなのか、何が将来性なのか、という3つのポイントについて紹介します※)。
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“夢の製造装置”として期待を集める3Dプリンタ。しかし、描いた夢とは裏腹に、いまだに20年前から定着する試作品用装置の域を抜け出せずにいる。こうした中でいち早く金属3Dプリンタでの最終製品製造に取り組む工場がある。新潟県刈羽郡刈羽村のGEオイル&ガス 刈羽事業所だ。 - 工作機械でトポロジー最適化したらこうなった――DMG森精機
DMG森精機は「第29回日本国際工作機械見本市(JIMTOF2018)」(2018年11月1〜6日、東京ビッグサイト)において、金属積層造形技術の価値を訴求するために、トポロジー最適化を駆使して実現した工作機械を参考出典した。